劇団おさむショー「ふたりぼっち」


とにかく金成さんと家城さん、6日間7公演お疲れ様でした。


初演の「ふたりぼっち」を見て、初めておさむショー
涙を流しました。
そのお芝居を再演するってことで、楽しみでウキウキしながら
2月を心待ちに。


1度初演で見て、話の内容を知っているからこそ
前回よりも泣いてしまった。
2人の世界にがっちりと引きずり込まれた。
前回と笑いの部分では、時事的なこともあって変わって
そして削られていたかな。
そのかわり泣きの部分がぐっと作りこまれていたように感じた。
それだけ涙が止まらなかったってこと。
2人の芝居もさることながら、一旦暗転した後
スクリーンでアキナの「ありがとね」の言葉が出た時に
ふっと気が緩んだように、ぼろぼろと泣いてしまった。不意打ちだ。
今日で再演終了したのに、もうすでにまた見たいこの気持ち。
なんだこの芝居は。
強すぎる。役者も芝居も。
そしてこの組み合わせ、素敵過ぎる。


全ての話を大きく包んで、観客を惹きつけてやまない金成さん。
最初と最後でこんなにも印象の変わる歌声。
涙が止まらなくなってしまう歌声。
そして花子さんを思う強い気持ち。
ねずみ講の歌なのに、素敵に聞こえてしまう歌声。
前回よりも格段にギターが上手くなっていたからこそ
最初の歌の時点で、うるっとフライングするくらい。
器用すぎる役者な家城さん。
普通の劇団なら、4人の役者で演じるであろう
個性豊かな出演者をそれぞれを印象的に演じた技量。
なんでか可愛く、愛しく、可憐で、芯の強い女性を演じられるなんて。
カエラちゃんが可愛くて可愛くて仕方なかった。
花子さんの「でも、ありがとう」
なんで、なんであんなに素敵に「ありがとう」が言えるんだろう。
花子さんの金太郎に対する、全ての感謝が詰まってました。


あなたにとっての「幸せ」はなんですか?
人間って変われるんだね。
ずっと一緒にいたいが為に選んだ手段。
生きる資格のない人間なんて、いない。
人は誰しも生きる資格がある。そして死ぬ資格もあるんだ。


個人的には前回の、「源さん」のベトナム戦争の話のくだりが
好きだったのでそこが変わっていたのが残念。
いや今回の「男たちの大和」のくだりも好きですけれども。
やっぱりアキナさんのテンション、大好きだ。


おさむショーは笑いだけ。「 はい、先入観 」〜!




おさむショーに浸っていたら、帰りに愕然。
ナイロンのチケット、取り忘れたー!!!