神保町花月『ZOO』

脚本:林灰二Oi-SCALE)
演出:土屋亮一(シベリア少女鉄道
出演:
ゆったり感、しずる、ものいい、パリパリポリパリ
とくこ、あんじ


あらすじ(公式HP)
もしも、無人島に何かひとつだけ、持って行くとしたら…
あなたなら何を選びますか?
西新宿で、道行く人々へアンケートがとられた。
内容は「無人島へ一人で行くとして、何かひとつだけ持って
行けるとすれば、何を選びますか?」というもの。
後日、アンケートに答えたうちの10人が何者かの手によって
本当に無人島に運ばれた。島を脱出する方法は
3日後、島を飛び立つという2人乗りのロケットのみ…。


いったい、俺たちは、誰に監視されてるんだ?


軽く感想まで。
結構面白く見ました。でも、もっともっと面白く出来たんじゃないか??って疑問が残っちゃう感じも無きにしも非ず。
何より、ゆったり感班が発表になった時に一番ワクワクした要因の演出にシベ少の土屋さんが入るって事。だからこそもっと、演出で驚かされたかった。まぁ、本を土屋さんが書いてないからどうしようも無いって言ったらそれまでなんだけれども・・・。面白かったのに、ちょっと残念さが引っかかる。


何はともあれ中村さんでしょう。神保町一の大根役者だと思ってたんですけど(本当失礼を承知)、今回でステージひとつあげましたよね。舞台上の誰よりも輝いてました。やりたい放題だったなぁ。素敵☆最初はただのホームレスだったじゃない!!途中から原住民のようなメイクしてみたり、自由奔放すぎて村上さんや池田さんは大惨事。でも面白かったー。蛇扱わせたら、もう右に出る人はいませんね(笑)
私事ですが、客だしで蛇触らせてもらいました(笑)演者さんになんの感想も無く一目散に「蛇、触らせてください!!」ってお友達総出で行ってしまってすみません。蛇>演者でした(笑)

江崎さんはいつ見ても安心してお芝居が楽しめます。最初のほうは、普通のいまどきの男の粉のかなと思ったんだけど・・・。東京で友達が一人もいないってカミングアウトしてからは本当素晴らしかったなぁ。江崎さんは「明るさの中の、一握りの悲しみや暗さ」を表現できる演者さんだと思ってます。だからこそ、演じていて惹かれるというか。他の人と合流する前、あんじちゃんと2人っきりのときに振り回されている感じとか、「あわよくば!!」って下心を見え隠れさせているところも「普通の男の子」って感じでよかったです。

実は神保町で見るのは初になるしずる。コントを見てても2人とも卒ないので、「出来るんだろうなー」とは思っていたんですけれども想像を上回ったのが池田さん。私池田さんの演技やっぱり好きですね。個人的にあの出で立ちは出オチ並の破壊力があったんですけども。ただ、さすがヨシモトの瑛太(笑)すぐに普通に格好良くみえちゃうんですよね。村上さんは本当上手。でももっともっと出来るはずって思わせちゃうのが残念。ただあの「若干人間として欠陥ありそうなインテリ」は良く似合ってましたね。

とくこさんは、以前オトメメンで見ていて演技どうこうというより舞台上での存在感が好きでして。あの場末のスナック的な。今回はアイドルなんですよ。ものいいの吉田さんとの組みあわせは最高でした。でもってとくこさんの歌と踊りはやっぱり最高です。ものいいといえば横山さん。ボーイスカウトのリーダー的キャラで出てきたと思ったら「藤岡弘探検隊」来た!!!「○○、えいっ!」で撃沈ですよ。あんながっりがりで弘!!完コピ具合がたまりません(笑)

物語としてはもっと、違ったところを広げたらもっと面白くない?とかもっとサスペンス風味が好みだったなぁとか、あんじちゃんのヅラはなくてもよくない?とかありましたけれども、ひっくるめて中村さん大活躍ってことで。