第2回 純情潔白詩人の会

カリカ・家城/カラテカ・矢部/POISON GIRL BAND・吉田
平成ノブシコブシ・徳井/ピース・又吉/チーモンチョーチュウ白井

前回に引き続き、芸人さんの新たな一面が窺える詩人の会に行って来ました。今回のテーマは「家族」「夢」「海」。この中から2つ選らんで詩を発表するという趣旨。前回の経験から今回は最初からビールと黒霧島が用意されてました(笑)今回もまた最初の読み手が決まるまでに時間が必要で、1テーマ読み終わったときにすでに1時間が経過という感じ。本当に普段のどんなライブよりも芸人さんが緊張しているのがわかります。

「夢」をテーマに詩を書いてきたのは・・・家城、矢部、又吉
「海」をテーマに詩を書いてきたのは・・・矢部、吉田、徳井、白井
「家族」をテーマに詩を書いてきたのは・・・家城、吉田、徳井、又吉、白井


家城さんの詩は前回のよりもわかりやすく、だからこそダイレクトに伝わりすぎて痛みすら感じるというか。「家族」の詩は本当に暖かくて、柔らくて、ほんわかした詩だったんだけど読む前に「これは僕の娘が生まれたときに、初めて抱っこしたときに感じたことを詩に書きました」って言って、舞台も客席もざわっとしたままだったので(笑)噛み砕くと「『夢で』娘を抱っこした」ってことなんだけど、家城さんの仲では「夢での体験したことに対しての感情を詩にした」からOKなんだそう。
矢部さんの詩は、お父様の影響が知らず知らずのうちにDNAレベルで刷り込まれているのか絵本にそのまま出来そうな詩もあり。でも「夢」に対しての詩は、矢部さんの見た目からは想像付かないほど強い意志が感じられました。
吉田さんの詩は「海」の詩はとても考えさせられるというか、本当誰かもおっしゃってたけど「行間にたっぷり詰まった詩」だったなと。対して「家族」の詩は、お姉さんへの重いがこれでもか!って詰まった、そして本当に赤裸々な詩で聞いているこっちまで胸が苦しくなってそして暖かい気持ちになったそんな詩でした。
徳井さんの詩は常日頃のサイコっぷりからどんな語彙が飛び出すのかと思いきや、使っている言葉はごくごく普通なのに詩の世界がとても重く、暗くやっぱり徳井さんの詩だと感じるものばかり。特に「家族」の詩は、自分では想像も付かない感情が次々と発せられてただただ圧倒されるばかり。
又吉さんは前回は技巧に走ったというか、詩にとらわれるあまりせっかく「内面」を表現する詩であまり伝わってこなかった悲しさがあったのですが、今回はグサリグサリと直球で痛々しいまでの感情が伝わりました。こういうのが聞きたかったんだ!って感じ。
白井さんの詩は前回も感じたとおり、絵本。特に「海」の詩は共感できる点もいくつもあって、聞いてて楽しかったです。想像を膨らますとグロテスクなのも白井さんらしくて。


詩の発表の後は、川柳大会。ひと言吉田さんの川柳がひどかった記憶しかありません。
やっぱり聞きに言ってよかったなと思った詩人の会。次回も開催予定だとのことで楽しみです。
余談で、詩を読む前に緊張で「トイレ行きたい」って言ってた吉田さんが、エンディングでリアルに「おしっこ行きたい」って袖に向かって訴えている姿に笑ってしまいました。焼酎呑み過ぎです(笑)