神保町花月「晦の夜の果て」(12月)

ある大家族の日常。とにかく上3兄弟が良かったんです。長男・家城さんのダメな兄貴な中にも、家族のことを実は一番理解しているところ。次男・押見さんの長男を恨みながらも親が残してくれたラーメン屋をなんとか頑張って守り立てていこうってところ。三男・吉村さんの自分の気持ちになかなか素直に行動できないところ。どれもがリアリティがあって、なんか暖かくて、でも悲しくて。家城さんと押見さんのシーンでは、特に涙を流すような話ではなかったのにも関わらず涙が出てしまったり。このお芝居で何より心をきゅんきゅんさせられたのが七男・七海の岡部さん。もう一挙手一投足が可愛らしいのですよ。年の暮れに暖かい気持ちにさせてもらえた良いお芝居だったなと。