神保町花月「三十路少年」(12月)

オコチャ先生の2作目。そしてほぼ1年間こつこつとアンケートに書いてきた夢の実現、「主演:ピクニック」。脇を固めるのは器用さにかけては類を見ないピン芸人さんたち。期待するなというほうが酷なこと。ふたを開けてみればピンスポ班のほうがしっくり繰るんじゃないかと思う、主役はピクニック、あべこうじ、とっしー、シューレスジョーでしたけど。でもでも良いんです、ほっこりした気分にさせてもらいましたから。やっぱりピン芸人さんは各個人スキルが高すぎますよ。誰を見ても安心と信頼です。ピクニックは毎度の事ながらの安定感で、ストーリーを引っ張るしラスト制服でのバンド演奏は制服が違和感なし!あべさんは納得の存在感。役柄もどっしりした役だったんだけど、やっぱりあべさんが舞台に立つと場がしまる。そしてやっぱり上手いんだよ。ここで相乗効果で芝居が良くなったのが畑中しんじろうでしたね。ミックスナッツではイマイチ好きになれなかったしんじろうだけど、今回の役はあべさんの舎弟役で絡みも多かったし、あべさんとの対比が絶妙なバランスで総じて上手くなった感じ。あとはとっしーが良かったんですよ。何が良かったのかわかんないけどすっごく雰囲気が素敵でした。他は出渕さんもふざけすぎず、真面目すぎず。この人たまに俄然できるから困るんです(笑)もう中学生はやっぱりスパイス的に使うと際立ちますね。ラストのピクニックとのシーンが微笑ましいこと限りない。あとはデッカサン抜きには語れないです。初めて神保町で笑い待ちならぬ「悲鳴待ち」を経験しました(笑)確かになんかすごくリアルで、恐怖でしたけど。楽しかったけど、でもこれは私の望んでいた「ピクニック班」ではない!!やっぱりがっつりピクニックが主役はって、今回みたいに「良い人」ではないある意味期待を裏切られるような悪人とかを演じているのが見たかったなーって。可愛い顔して、この子・・・悪魔!みたいなね。