神保町花月「ワンサイドラブ」(12月)

ライスがずるいに尽きましたよ、この芝居は。だって関町さんの顔面きらっきらなんですもの。階段から落ちては狡い笑いをひとつ。コスコス合戦ですからね、遠山さんとの。田所さんは滑舌の問題からこうなったのか、芝居上で聞き取れた台詞は数えるほどの滑舌の悪い『役』、あくまでも役柄ですよ(笑)グランジは記念すべき神保町10作品目だとか。見れば見るほどはまる遠山大輔の演技に毎回くらっくらさせられるんですが、今回もまた良い味を出してました。あのストーカー気質な感じとか、思い込みが激しい感じとか、ヒロインを影で勝手に支えていると悦に入る感じとかどれもこれもが上手すぎて怖いくらい。大さんは今回はある意味男前な役なのに、最初のほうはやりたい放題で「これは演出家に怒られるわ!」って納得。珍しく?五明さんもやりたい放題。「カット」の一声がどんだけ長くなるんだって話ですよ。ロシモンは中須(神)が本格的なやりたい放題で。もうね酔っ払った演技させたら神保町で彼の右に出るものはいませんね。笑の部分を一手にでしたね。