sister(7月)

長塚圭史ロンドン留学前最後の作品ですね。そして初めての「生」松たか子。これは本当に鬼気迫る演技とはこういうものだと、ガツンと見せ付けられた芝居。松さんと鈴木杏ちゃんの二人のシーンは息が詰まって、終わった後はただただ脱力・・・。あんなに「強い」芝居を見たのは初めてで、怖かった。また杏ちゃんの無邪気な中に、邪悪さと色気と幼さとが混在する感じがとても素晴らしかった。またこの女優2人を受け止める、大きな存在の田中哲司吉田鋼太郎という大人、そしていやらしいまでに卑劣だった中村まことが女優を際立たせるんだなと。