神保町花月「かくれんぼ」(9月)

これ本当に大好きな話だったのに、なんで感想を書きとめてないのか!自分!!白井さんのキャラクターが好きすぎたこともさることながら、脚本ですよ。ポイズン吉田さんだし、事前情報として「どんだけシュールでも可」といわれてたと聞いたのでどんなことになっているのかと思ったらどストレートにガツンと胸に来る話でした。芸人さんが書いたと思えば思うほど、かとおもいきや社会人として何年か過ぎた今の自分にも反映されるような大人の芝居。「好きなことをやる為に逃げた」と表現する脚本家。逆に「楽しいことだけでは生きていけない。それだけでは不安だから」と現状に逃げた自分。立場ごとにお互いを間逆に感じているんだなと思ったり。シュールな部分としたらやっぱり随所で出てくる着ぐるみ達。ここで一気に「現実から非現実な世界」に飛ばしてくれる。ここがとっても好きだったのです。役者としてはもうね、白井さんのキャラが凄く良くて。ま、出てきた瞬間ニット帽の上に咲くアジサイに撃沈させられたんですよ。その上で淡々と、でも居心地よい空気の中にファンタジーな、でもたまにどきりとさせられるひと言を発する白井さんの存在感が際立ってました。一方菊地さんは本当に器用だなって。非現実的な世界で翻弄されながらも、馴染んで楽しんでそして現実に返り「あのころの自分に『ごめんな』」このひと言にとっても説得力があってよかったです。そして出ずっぱりな上に、ラストにはダンス。もうお腹一杯です。ここではジューシーズ児玉&赤羽さんのラップも聞けたしね。児玉さんへの無茶振りは多すぎ(笑)あ、赤羽さんの「ブッズッパッ!」は何度聞いても首がゴロンって飛んでっちゃうんじゃないかって心配ではらはら。レギュラーの松本さんの演技も本当に好きなんで楽しみの一つ。一歩間違えたらただただ鬱陶しいだけのキャラクターなのに、決めるところは決めて本当に緩急の付け方が絶妙。ネゴちゃんの女装は、最後のほうは可愛く見えてきたけど錯覚と思いたい・・・(笑)。