神保町花月「殺し屋一家の誕生日会」(3/8)

オコチャ先生の3作目。作品を重ねてもポップで、万人に愛される作風にブレがないところが先生の作品の良いところだと思うしオコチャ先生の作家としての才能だと思う。うん、オコチャ作家業本当に向いているんだなー。オコチャが作家として携わっているライブも面白いもんななんて思ったり。
内容は結構大胆かつ無理矢理な展開も多々あったんですけど、なんせ各々のキャラクターがぴったりで見ててその無理さが気にならなかったのが大きかったかな。エンディングで中須さんが仰ってましたが、これまでの主演としては異例な程の台詞の少ない主演な中須さん。一方頑張るところを作ったほうがやる気が増すという理由で一杯頑張った川口さん。川口さんのシリアスな長台詞がいいなーと思ったので、演者も観客もオコチャ先生の手の掌ですね。とにかく着流しで寡黙で感情が面に出ない(出せない・わからない)役柄だったマヂカルラブリーの野田さんにはメロメロにさせられましたね。ダメですって男前にますます男前な役柄やらせちゃ。某所で「野田君に『セックス』なんて台詞言わせるなん!!」ってなってたのには笑っちゃいました。確かに野田君にイメージはない。ピク兄の本当にとっちらかってて、もうキチ●イの沙汰でしょと思わせる支離滅裂な言動のお祭男は笑っちゃいました。オコチャ先生は彼のキャラがお気に入りの模様。私は本当に女優陣2人にやられましたよ。伊藤さんのメイド姿も工藤さんのキャラにない良い女風も(笑)あのコメディエンヌは底知れないですよね。毎回神保町で新たな一面を見せてくれるんで、出演者にお2人の名前があると自動的に期待値がアップしちゃいます。そのコメディエンヌに負けず劣らず(ちょっと言い過ぎかしら)だったのがとっしーさん。とっしーさん、神保町で見るたびに好きになります。今回のオカマのしっしーは全然無理がなく見れちゃったのがびっくりするくらいはまり役だったなぁって。犬の心の名脇役っぷりも良かったです。池谷さんにマシンガン持たせたら素敵なことったらないですよ。全員を疑って疑心暗鬼になるあたりの芝居がとても好みで。押見さんはサイドストーリー担当。何度も押見さんが走るシーンがあるんですけど、何度見ても押見さんがどたどたと走る姿って笑っちゃうんですよねー。
ダンスもあって、お話もポップ最後は中須演じる使用人の後悔で終わるダークさもありと盛りだくさんなお芝居で満足でした。次のオコチャ先生の作品も楽しみです。