Oi-SCALE本公演  『A to P』

キャスト
福山亜弥/奥瀬繁(幻の劇団見て見て)/遠山大輔グランジ)/朝倉えりか
久保田芳之(reset-N)/家納ジュンコ(サモ・アリナンズ)/ふるたこうこ
緒方健児/小原雄平(電動夏子安置システム)
如月モエ(チェリーブロッサムハイスクール)荒井眞理子/林竜三/吉成豊
川島佳帆里/佐藤亜衣/中泉裕矢/西畑聡/芝エニシ
嶋則人(マグズサム)/斉藤岳夫/林灰二


夜になると私の指に悪魔が宿る。アトピー女子の切実blog

時間が空きすぎてしまって、まとめる自信がなくなったので箇条書きぽく。

  • 話としては時系列が複雑で、でもそれに最初気付かなくて前半は物語の速度についていくので精一杯。後半、ある場面を境にこれまでの時間の流れの意味とか伏線とかがくっきり見え出して、それをごそっと回収されたものだから最後にものすごいカタルシスありで気持ち良い。
  • ナレーションを四隅で朗読する手法。天井にカメラを配置し、舞台上を後方スクリーンに映し出しながらも、気付いたらそこには映り得ない虚像も映りこんでいる不思議さにワクワクしっぱなし。
  • キーパーソンの「山谷」の存在が本当につかみどころがないので、謎が解明されていくのが良い。それを又遠山さんが演じているという幸せ。
  • 恥ずかしげもなく、遠山さん目当てで見に来ましたよという告白です。それ以外の出演者を全く把握してなかったので、サモアリ家納さんが出てて驚愕。いつも見ている役者さんと芸人である遠山さんが一緒の舞台と思ったら勝手に妙な緊張をするアホさ。
  • 遠山さん目当てとしての感想とすれば、いつもは芸人の延長上にある芝居なのでテンションもそりゃ高かったり滑ったり受けたりな芝居だけども、本当に日常というか(非日常な設定ではあるのだけれども)普通のトーンの芝居を初めて見たのでとても新鮮に感じられました。淡々としたテンションでの芝居から、ある事件をきっかけにぐっとスイッチが入るけれども神保町芝居のようなあからさまなスイッチの入れ具合ではなくなんていうか「静かな中での激しさ」「後悔の延長での憤り」みたいなのがとても良くて、改めて自分は遠山さんの演技がすきなんだなと。
  • 芝居中2度ほど「芸人の顔」を見せた遠山さん。どちらもややウケで本当「らしいな」と安心しました(笑)