神保町花月「ぼのほの」

作:富田雄大
演出:足立拓也
出演:
もう中学生/LLR/少年感覚
山田あさこ/工藤史子/川原麻衣
レギュラー 他

あらすじは上手にまとめている方のブログ等々参照してください。


オコチャ先生の作品だったんですが、発表するごとに作品のクオリティが素晴らしいものになってて恐ろしい限りです。次はどんな傑作を見せてくれるのか。さて、今回はもう中学生を主演でした。内容も彼にぴったりなファンタジーな作品で、かつ無理がないというかキャラクターに合っているからすんなり役柄に納得がいって話に入り込めるというかとにかくかわいらしくて、でもテーマは本当に深く重い重厚な話でした。重くなりがちなこのテーマをここまで明るいテイストに仕上げたオコチャ先生はやっぱり今後も信じて着いていきます!!って言いたくなります。
すっかり昔の事なんで箇条書きで完全自分用メモです。すみません。
・タロウ『お月様はいつ出るって言わないだろう』
・直喜の膝で眠るタロウと、起きた後のけだるい『たいようさん、おっはよー』
・伊藤ちゃんの衣装がばっちりだった。
・『最初はキツイけど、慣れだよ。慣れ。』のリンク
・OP、保健所の人間から逃げ惑う松本さん演じる野良犬の身のこなし。そしてその戦いの後ろでの平和な飼い犬との対比の妙。
・タロウ『花、摘みに行ってきても良い?』ず、ずるい・・・。
・伊藤ちゃんの独り言のような言い訳からの、自分へのセルフツッコミの『無理あるよな』の言い方が抜群だったのに、直喜んちでの『アイスクリーム』の言い方よ・・・。
・直喜『どうして子供を産もうと思ったの?』
母『子供を産むって事は大変なことだけど、大変なことだからこそ、この人だって思う人が出来たら自然と産もうと思うものなの。』
・タロウ『お金渡したの?あんまり良くないと思うよ』
・もう中学生のキャラクターゆえのタロウと直喜の会話の自然なこと。
・キャサリン(工藤さん)の去勢された後の訴えに涙がぼろぼろ。キャサリン『想像しちゃうんだよ。タロウちゃんとの赤ちゃん』
・タロウ『愛の未来がないのなら、今を生きよう』
・直喜『いやです、いやです』タロウ『つかまったんじゃない。死ぬ為につかまりに来たんだ。今ならお互いの愛の中で終われるんだよ』
・キャサリン『私が好きなんでしょう。なんでこんなことするのよー!』その言葉を飼い主に懸命に伝えようとする直喜。そして分かる飼い主の飼い主なりに本当にキャサリンのことを思って去勢に踏み切ったという思い。その気持ちを理解し納得するキャサリンも切ないけれども良かった。
・直喜『この二人は好き同士なんです。だからこれからも会いに行ってもいいてすか?』
・去勢前、キャサリンに向かう久松さんの顔が本当に怖く、飼い主の思いとは裏腹に犬にはこういう風に映っているのだなと思ったらどっちの立場になっても切なかった。
・直喜『良かった。病気の子供はいなかったんですね。本当に良かった』よくあるパターンと台詞なんだけれども、もう中が言うからか、染み入る。
・倒れた母を想い、人間も犬も関係なくみんなで祈るシーンの美しさ、遠吠えが良かった。
・キャサリンの可愛い角度を探すところとか、そこを全くタロウに見てもらえないところとか、飼い主とのえさやりでのやり取りとか、もう工藤さんの一挙手一等足が可愛くて仕方ない。
・タロウ『(直喜が犬の言葉を理解することについて)よくわかんないけど、まああいつは変わっているから』
・直喜『僕はダメな弟です。』母『直喜が世話を全部しているんだから、お兄ちゃんでしょう』
・エンディング、自由奔放なもう中学生を全力でフォローに回ってた福田さん。新鮮でした。7期っていいなー。