平成ノブシコブシ単独ライブ『御コント』

とうとうこの日がきました。若手芸人の単独ライブの
会場としては破格の「シアターアプル」。
チケットが発売するまでは果たして完売するのか?
と思いきや,数日で完売。売れる波が来ているのでしょう。
さて、当日。
仕事もそこそこにほっぽりだして、定時ジャストに会社を出て
向かう歌舞伎町。汗だくになりながら会場に着くも
いまだ開場すらしてない。開場・開演ともに押しまくって開演です。

□オープニング
踊り狂う二人。しかし吉村と思われた男*1が倒れていると、後ろから吉村氏登場。
交通違反
■昼下がりのゲートボール
■大佐を起こす
■マニュアル通り
■オヤジと常連
■野次馬
■桃ちゃん
■約束の一打
■ドラゴンソード1
■ドラゴンソード2
■母と子
洗顔
□ED
白装束で切腹自殺をためらう吉村を、介添人の徳井が先に首をはねて終了。吹雪舞う中「戦場のメリークリスマス」が流れる。

若干期待しすぎた感は否めない今回の単独。そりゃ、ノブシコブシがアプルでなんかしでかすのをこっちとしては心待ちにしてしまいますから、思い切ってアプル出禁になるくらいのものを見たい気もあったり。でも、コントをこれでもか!って見せてもらったのは本当に幸せでした。
交通違反』は「白バイ」を髣髴とさせるような、どんどん災難が積み重なってがんじがらめになっていくさまがたまらなかった。『昼下がりのゲートボール』では「また戦争が始まったかと思った」な表現がノブシコブシ来た!!ってわくわくさせてくれたし。『大佐を起こす』はめちゃめちゃ具合が好きです。オチはこれ結構好きかも。一瞬で今までの狂乱から常に戻る感じが。『マニュアル通り』は徳井さんボケでいいのかな?ファラウェイのスタイルがたまらない。蛍光塗料で光る暗転中なんて。『親父と常連』は地味に一番好きかも。くだらないんだけど、湯切りの時点で撃沈。壁に当てだして、落ちた。また徳井さんが我関せずなのがいいんだよなぁ。『野次馬』はお祭りだね。珍しい客席を巻き込んだコント。なんかお祭り気分で普通に「お帰りー」って言っちゃった。ここの吉村さんの捨て台詞が好きだったなぁ。吉村「計算どおりに笑いやがって!」たまらない。『桃ちゃん』は振り切ったオタコント。なんかノブシコブシらしくは無いけれども、二人の切れのよさと徳井さんのバキバキした感じがとても好みだったな。これ、単独以外は封印かな。『ドラゴンソード』は2の徳井さんバージョンがとても好み。最後の最後、ゴミ袋を蹴り上げるんだけどこれが徳井さんらしすぎるし、ものすごい綺麗にごみが宙を舞っていて。『母と子』も葉は吉村のえげつなさがだんだんエスカレートしてくるのがたまらなくノブシコブシテイストだなと。これも結構好き。徳井少年が無邪気なんだ、また。


舞台転換中はスクリーン張っての影絵で。最初は普通に転換していたのが、先輩後輩入り乱れてのネタ披露になっていて。そして来ました「テーマは宇宙」。そしたら、来るのは彼一人でしょう。平日なんで今でも彼が本人だったのか分かりませんが、頭にお星様をつけた方が。謙一番星先生ですね。しかし、世代交代といいますか時の流れといいますか・・・。謙先生が登場なさったときの反応の少なさ。なんかちょっと切なくなりました(笑)そりゃ、歌プロ行っても謙先生の遺影に反応薄いわけだ。
あとは物販。これがブログの上にもかいてますがアホな付録付きの「マンスリーよしむらととくい」と、全70種類のブロマイド。記念としてひとつずつ購入。ラッキーなのか?ブロマイドはサイン入りでした。家宝家宝。


うだうだと書いてきましたけど、楽しかったには変わりないです。コントをガッツリみれるこの幸せは何にも変えがたいですから。ただ、大きな舞台=初めましての方も多いってことからか、親切な分かりやすい名刺代わりのコントが多かったかなと。そして大舞台を十分に生かしたかといわれたらちょっと疑問が残るんじゃないかと。本当に勝手な言い分ですが、次はエコーあたりでお客さんに対してちょっと不親切くらいの濃厚なコント単独を見せてもらいたいなというのが個人的な本音だったりします。ルミネ、アプルときて会場を大きくしてそこでコントをするってことを目的にしないで、なんならエコーで10日公演とかでまた若手の歴史を塗り替えたらいいのに。なんて思ったりしました。


さ、次の単独祭りは犬の心とグランジが控えてます。これもまた楽しみ。

*1:しずる村上氏