グランジ単独ライブ「ビジュアル先行型」

今年はどんな漫才といえない漫才を見せてくれるのか?
今年はどんな一瞬で異空間に連れて行ってくれるようなコントを見せてくれるのか?
期待は増すばかりの中、とうとうグランジ単独です。

□ビジュアル先行:ラップにあわせて、レゲエダンスを踊り狂う3人。
■OPVTR
□漫才:居酒屋
■VTR:ビーチフラッグ
□コント:はんぶんこ
■VTR:ギガマック
□コント:スーパームラオカ
■VTR:3人に芸名をつけてください
□コント:ツーリング
■VTR:ポテト誰が一番入っているか?
□コント:羽田発
■VTR:グランジPV
□コント:算数
■VTR:佐藤大の休日
□コント:ラーメン屋
■VTR:彼らは免許を持っていません
□漫才:世界水泳
■EDVTR

OPはただただばっかだなぁーって。きったなくてだらしない女装とは認めなくないほどの女装で、レゲエダンスを踊り狂っている3人なんてこれぞ「グランジ」じゃないですか!
漫才は漫才からの逸脱振りがちょっとばかり行き過ぎていて、見てて「うーん」ってうなっちゃう感じだったのが残念でした。そうは言っても大さんがスイッチが入った瞬間はわくわくするんですけれどもね。今回も「入った!!」ってわかり易すぎて。2本目の漫才なんて最終的に泳いじゃうんだもんなー。なんか「これ漫才?」って疑問がいつものグランジ漫才なら「でも面白いからいいかー」って払拭できるのに今回はできなかったからな。いや、面白かったんですけれどもね。でも途中で入れてきた「足引きずるキャラクター」見たいな無駄は大好きです。あとは五明さんの体型が妊婦のようだった。あと遠山さんが意外と綺麗にくびれてていらっとした(笑)
コントは基本五明さんが「おかしなおばさん」キャラなものは好きですね。特に『はんぶんこ』はオチのひと言に思わず「うわぁ」って声に出してしまったほどのホラー加減。暗転でのひと言だったのに、リアルに笑顔が目に浮かぶようで。『スーパームラオカ』は前半もったりしてるなぁなんて思っていたのに、後半の怒涛の展開は何ですか!突き抜けておかしいんだけれども、五明さんが演じるとそんなに違和感が無いって言うのも凄い話。そしてここでお手伝いで出てきた囲碁将棋の二人が案外舞台映えしていてて驚愕。グランジの背の高さに対抗できるのは囲碁将棋くらいかぁ。二人ともがたっぱがあるって素敵。しかしこの『スーパームラオカ』設定がまさかまさかこの後の2コントにつながるとは。ラーメンズや、犬の心のようなスマートなリンクじゃなくて強引に最後にくっつけた!っていうようなリンクのさせ方もまたグランジらしくていいなぁ。ただリンクのさせ方でも『羽田発』はこうきたか!って感じだった。それなのに次『ラーメン屋』その設定が飛び出てきたときはただただ笑うしかなかったけれど。コント単体で見たら『ラーメン屋』は脇に回っている遠山さんの動きが無駄にリアルなところが馬鹿だなーって面白かったし、大さんの「俺も普通じゃねぇから、ラーメンライスにとことん付き合ってやるからな」のひと言で満足。『羽田発』はフライトアテンダントの遠山さんが普通にいい女に見えたので、1週回ってむかついた(笑)
『ツーリング』はくだらない、力技のみなコントで面白かったなぁ。設定シンプル、ボケもシンプル、オチもシンプル。『算数』は微笑ましいたっくんからは想像もつかないほどの「ド下ネタ」で笑ったー。遠山教育ママも様になっていたが、全てを受け入れる極過保護の大パパが素敵で仕方ない。
グランジといえばブリッジのVTRも楽しみの一つで。『ビーチフラッグ』では旗代わりに大さん埋めてみたり、『ギガマック』ではレタスが丸ごとなところが3箇所ほど合って、明らかにパテが少ないから食べたら口ん中ぱっさぱさだなぁって思ったり、『3人に芸名をつけてください』のライス関町「キリンジさん」、チーモン白井「スモウブラザーズさん」に撃沈し、街中のおじさんの「(遠山さんを指差して)ビンボークジ」というナイスな芸名に笑いましたね。『グランジのPV』はずるいのひと言。なんすか、五明さんの3サイズ「ヒミツ・ヒミツ・105」って。アイドルでしたよ、アイドル。『免許をもってません』は前回の「タバコ」に通ずるものがあって楽しかった。こんなときまで「ワイパーをむやみに動かす」というベタな行動に陥る遠山さんに爆笑です。


楽しかったです。前回のほうが好きかなって言うのはありますけれども
グランジらしい大味のコントと、漫才とはなんぞや?と問いかけたくなるような
サンパチが邪魔だと思えるような漫才。どれもこれもがグランジでした。