神保町花月『湘南すずらん大学物語♯1』

神保町花月『湘南すずらん大学物語 ♯1 海とセレブとへタレたち』
脚本:丸山 智子
演出:湊 裕美子
出演:なだぎ武/大山英雄/武内由紀子/天狗/はんにゃ/チョコレートプラネット
タカダ・コーポレーション/キューティーブロンズ/昼メシ君 他
あらすじ(公式HPより)
海の見える湘南すずらん大学に入学した四人の学生。
憧れの学生生活を満喫しようと希望に胸を膨らませていたが、周りは超リッチでセレブでスノッブなやつばかり。
そう、彼ら四人はド貧乏、おまけに金持ち相手に萎縮してしまうヘタレたちだった。
余りにも違い過ぎるキャンパス内格差の現実に貧乏学生たちはどう立ち向かうのか……
http://www.fandango.co.jp/jimbocho/performer/index-070901.html

不可抗力*1で2丁拳銃が見れなかったのですが、なんのそのものすごく楽しんでみてきました。お話の内容としてはとてもシンプルで、貧乏でもセレブに負けないぞ!そしてコンプレックスをこれから回を追ってみんな克服していこうぜ!って感じでリラックスして見られる物語。
武内さんとゲストを除いたら一番上が9期生の天狗という若若手のカンパニーでしたけれども、みんながみんな適材適所でよかったです。
天狗の横山さんは、ネタ時と同じく本当に上手な方で。たぶん彼が主役扱いになるのかな?凄く良かったです。相方の川田さんはセレブ?なのにセレブ組の中で「・・・いじめられてんちゃうん?」っておいしい役どころで。
はんにゃの金田さんは「金持ちで自意識過剰なボンボン」って役柄がはまってて、しかも演技もなかなか良くて見てて安心感が。相方の川島さんは今回のスポット的主役。元引きこもりで、でもそれを何とかしようと勇気振り絞って乗り越えようとする姿が凄く引き込まれる演技でよかったなぁ。次回も楽しみです。
チョコレートプラネットの松尾さんは、MOMOのときは「うるせぇうるせぇ」のイメージで、でもネタを見るとチョコプラは二人とも本当に芝居が巧くて期待していたら、その期待通りで。松尾さんの演技が思う存分見れるのはお得です。本当に巧い。相方の長田さんはMOMOのあのつわもの達の中でも存在感を見せられるほどだったので、今回も埋もれることは無いだろうなと期待してました。本当に彼は何でもこなすんですね。芝居はもちろん、劇中でダンスシーンがあったんですけれども、一番様になって踊ってました。すずらん〜のあと2回、長田さんを見るためだけに通ってしまいそうだ。
タカダコープレーションの大貫さんは、ハッピーのときも「完全たるアイドル」で凄いなぁっと思ったんですが今回もちゃんと「学園のマドンナ」になってました。大貫さんのブログでも書いてありましたが「大貫さんのキャラクターが定まらないとお芝居が成立しない」これが本当に良くわかる。そしてそれに答えている大貫さんはさすがハリウッドクラブの女優だわー。
他の出演者さんは名前がわからず申し訳ないですが、見られない演技の方は少なく全体的に安心して見られるお芝居でした。あ、大好物のナンシーが可愛すぎる!!
そして武内さん。唯一の女優として締めるところ締めて、でも一人妄想芝居になったら突き抜けた芝居をして本当に可愛い。OPD話も先輩たちが挟むから余計。
そしてゲストの二人。
まずは大山さん。そうよね、新喜劇何年やってるとおもてんの?と言わんばかりの芝居。真面目なところは本当に締めて芝居をして、ぐっと観客をひきつけて。それ以外のところはもう出てきただけで爆笑。役柄の大学15年生で、サーファーでIT企業の社長っていうのが相まって抜群の胡散臭さ。わらかしてもらいました。そしてもう一人のゲストのなだぎさん。若手を食っちゃうからかいつもの3割程度に感じられる顔の面白さだったのにやっぱりその空気を全部持って言っちゃうんだよね。しかもずっと共演していないけれども同期っていうちょっと面倒な関係の大山さんとだからこそのお遊びとかもあって楽しかったなぁ。エンディングでお話されていたけれども、「17年ぶりの共演」だったそうです。本当ならは大山→修士、なだぎ→小堀の役だとか。そっちも見てみたかったなぁ。修士さんのサーファー。普通に格好いいだろうなぁ。
絶対に#1を見たら2も3もなると思っていたので、自粛しようと思っていたのに勢いで見てしまった#1。案の定2,3と楽しみになってます。これも何かの縁だと思って見続けようと思います。だって普通に楽しいんですもの。

*1:自己責任です。単にちゃんと確認してなかっただけ。