コントセレクション 秋

フルーツポンチ/ライス/イシバシハザマ
インポッシブル/もう中学生/スリムクラブ
シューレスジョー/椿鬼奴/増谷キートン
こりゃめでてーな/チーモンチョーチュウ/5GAP
アームストロング/平成ノブシコブシ/犬の心

お友達に誘ってもらわなかったら存在すら知らなかったであろうライブ。象徴するように、モリエールの客席は半分ほどの入り状態。会場後ろのほうのイスが撤去されているのは初めて見たかも。

■フルーツポンチ:マサミをデートに
■ライス:遭難
イシバシハザマ:子連れの二人

ライスのコントがもう堪らなく好きでした。これなんでしょ。来るか?来るか?来ないのか?そう来たか!!って感じです。一切見てない人には伝わりませんけど。ぶっちゃけるとボケていうボケが大笑いになっているわけではないと思うんです。でもそんなことを凌駕するくらい引き込まれるコントなんですよね。もうコントというよりはシュールな芝居を見た気分。暗転直前の関町さんの表情が抜群で、暗転した瞬間に「もっと見ていたい」って思うほど。田所さんの役もいつもよりも入り込んでいるって言うか、無理が無いって言うか。本当これはもう一度みたい。フルーツポンチは初めて村上さんが例のキャラクターでないコントを見たんですが、端々にうざったさが見え隠れ。亘さんはやっぱり演技が上手だなぁ。イシバシハザマはこのあとの中MCでアームストロングに「まずは2組見てもらいました」といわれるほどの出来で(笑)前がライスだっていうネタ順が悪かったと思いましょう。あれですよね、空調の音が聞こえるってやつですよね。

■インポッシブル:ポチの散歩
■もう中学生:傷心旅行
スリムクラブ:ジャニーズオーディション

とにかくここは濃いブロックでしたよ。どれもこれもががっつり系で。インポッシブルは昆虫と戦うシリーズ以外のコントを初めて見たんですけれどもなかなか楽しかったです。犬が「ニャー」って鳴いたら吐血するくだりとか、ピストル拾ってからの怒涛の展開がかなり好みだったのと、あれだけリアルに昆虫と戦える人たちだからか演技的にも巧くて。前半はちょっともったりしてて、面白いのは昆虫シリーズだけなのかな?なんて思ったんですけどね。スリムクラブはま、いつもので。ただ前に比べたら「いいよー」の爆発力は弱まっているのが余計なお世話ですが心配です。さ、もう中学生ですよ。可愛い&不思議通り越して今回はちょっと怖かったです(笑)10月後半に「メリクリー♪」って言われちゃった。右耳見せて喜んでいる丸ちゃんがちょっとホラーです。小道具改めセットはようこんなん持って来たなぁって違う意味で感心するほどの大きさ。

シューレスジョー:夜の公園
椿鬼奴:教祖の教え
増谷キートン:カウンセリングシゲコ

ここはまたさっきのブロックとは別の意味で濃かった。シューレスジョーが霞むほどの後ろ二組。奴姉は最後には本当に教祖に見えてくる始末。本当に居そうだなぁって思わされる。キートンさんはホラーテイストなのかと思いきや、最終的にはキートンさんならではで。でも今回は最後の最後に大事件が。コント中に助走をつけてイスを飛び越えるところを、イス自体が滑ってしまって結構な高さから背中から落下してしまって。びっくりしたー。エンディングでも「右を向くと電気が走る」っておしゃってたので少々心配です。

■こりゃめでてーな:スペースアドベンチャーツアーズ
チーモンチョーチュウ:白井クイズ
5GAP:ヒーローショー

ここのブロックが一番きつかった。長く感じて飽きてしまったり。ただ白井さんの、マイメロディーの被り物にサングラスで傍若無人な司会っぷりはナイスでした。シンキングタイムのパンダのおもちゃが、普通に見たら可愛いはずなのになんか混沌とした舞台上で見せられるとシュール通り越して恐怖。菊池さんのコスプレに関しても最後まで説明らしきものもなかったな。白井さんの頭の中が、ここ最近急速にシュール&キワモノにシフトしている気がして止まない。でもそんなチーモンのコントは大好き。

■アームストロング:飲酒運転撲滅ソング
平成ノブシコブシ:野次馬
■犬の心:Mステ-時限爆弾−おしゃれ空手−クラリネット

アームストロングのこのコントは、前にコントショーで見たときに抜群に面白くってだからこのネタってわかった瞬間からわくわく。やっぱり面白かった。うん、面白いって言うよりわくわくするの方が正しいかも。歌詞は基本下衆いことしか言ってないのに、アームの二人だからケラケラ笑って聞ける。しかも安村さんの振り付けが可愛らしすぎるでしょう。「203」最高!!ノブシコブシは単独で見た野次馬。予算の都合上ドアがないというこのコントの要が無い状態であそこまで良くやったな。でも全焼の悲惨さと残ったドアの存在感のコントラストが好きだったからちょっともったいない。でもこのコントの醍醐味は徳井さんの台詞だと。「何が嫌って、忙しいアピールするのが嫌」って相方に言い放っちゃうところ。でも「お帰りー」は100人ぽっちで言うもんじゃないな。700人の面白さを知っていると物足りないな。もう中学生みたいにドア、自作すればいいんだ!犬の心は夏の単独をぎゅっとさせた感じのコント。ちょっとびっくりした。おしゃれ空手が始まった瞬間の会場の反応がちょっと面白かった。みんな知ってんだね。個人的に池谷さんがセッティング中に「犬の心の押見です」を繰り返す押見さんのこめかみ辺りを押して止めるのと、立ち位置が入れ替わると「犬の心の押見です」「犬の心の池谷です」まで入れ替わるのがなぜか怖かった。こういうところが好きだな。


エンディングは個人的に押見さんが側転しながら出てきたことにあっけに取られたまま終了。
近頃芸人さん自身も良く口にするけれども、時間に制限されたり点数をつけられたりと自由にネタをする機会があまり無いこの頃。特にライスのコントなんかは時間的に絶対AGEAGEとかでは見られないと思うので貴重だったなと。実は面白かったなと心底思ったコンビは少なかったけれど当たりなコンビがドカンと来たので、結果満足感は高かったいいライブでした。とにかく思うのは、ライスに単独の機会を!!