ジャルジャル単独ライブ「ジャルってんじゃねぇよ」

気持ちの波
長い付き合いやのに全然お互いのこと知らん奴ら
はなくそ
腕ずもう
サイン長い奴
熱烈KISS
変なキャラ練習させられてる奴
大きな車
後付けコント
腹殴る奴
口笛訪問
理解不能者〜野球部入部〜
笛が落ちずにすんだ奴
ピアニストとモデルのコラボ

前回のブラッツでの単独の瞬殺具合に涙をのんで、念願の生ジャルジャルです。
ネタバレしております。


やっぱりジャルジャルのコントは好みなんです。2時間弱ジャルジャルだけって幸せですね。わかりやすいジャルジャルから、突き放すジャルジャルまで目一杯堪能です。
オープニングからやりたい放題やなぁって。そんなオープニングからガッとジャルジャルの世界に連れて行かれる感じが心地良いです。ジャルのコントってタイトルが「○○な奴」って言うのが多いのでわかるように、どっかしら欠陥がある人達がわちゃわちゃとどんどんドツボにはまる様が楽しいんですよね。


「気持ちの波」
「やりたいって気持ちの高さをキープしてて、そこまでなんとか行くから」って表現が良いですね。もうね次の展開が予定調和的に進んでいくのに、「やっぱりええわ」って言われると笑っちゃうんですよね。彼女を紹介してくれた友達が、彼女の名前を呼び捨てにするのがむかつくから仲人しないでいいって理由が今更感満載でツボに入ったよ。


「長い付き合いやのに〜」
これ好きなコントです。シュールよりの芸人さんのコントにしては終わりがバスンって決まるのが気持ちよくて。最初のほうの年が本当はひとつ違いだった的な、微々たることだけど良く考えたらなんでわからんかったん?ていう絶妙なチョイスが面白くて仕方ない。大オチで「○○やで」っていう瞬間の福徳氏の顔!そして顔といえば「『シモ』顔やん」って言われてなんとなく納得してしまう後藤氏の「シモっぽさ」


「はなくそ」
テレビで見たことあるコント。後藤氏のはなくそ取って、机にくっつけるタイミングが絶妙。そしてそれを見つけたときの福徳氏の顔と動きの俊敏さ!(福徳氏の顔は基本楽しい)


「腕ずもう」
程よいパラレルワールドに連れて行ってくれる楽しさがたまらない。でもってしつこい。でもこのしつこさが大好きなのでもっと続け!もっと続け!って思うくらい。最後順を追って最初の腕ずもうにまで戻ってしまうなんとも言えない寂しさと安堵感(笑)こんなに頑張ったのに最後の最後にアホだったから負けたって!!


「サイン長い奴」
めっちゃしつこくて好き。これをルミネの大きさの舞台でやりのけるこのハートの強さ。そして時が経つにつれてじわじわと舞台上の福徳氏と同時に恐怖を植え付けられていく感じ。「日付どうする?」から「いいです」までの食い気味の速さが恐怖感を煽ってたまらん。


「熱烈KISS」
なにより、タイトルのキスが「KISS」表記なのが若干いらいら(笑)嬉々として昨日のキスを再現する福徳氏と、側で「振られた理由」が早々に分かってしまった後藤氏の困惑顔の対比が最高。ほんと彼女可愛そう(笑)


「変なキャラ練習させられてる奴
はお手本となる後藤氏のキャラのはまりように度肝抜かれた。なんであんなに「やりなれてんな」、「巧いなぁ」って思わされるんだ。どっちにしてもあんなキャラクターなのに。


「大きな車」と「笛が落ちずにすんだ奴」
瞬速なコントで、なのに凄く印象に残る。ずるいのひと言。


「後付けコント」
こんなアホな*1コントずるいでしょう。どんどん舞台上の2人からかけ離れて、新たに壮大な世界が広がっていく楽しさ。途中から繰り返し繰り返しでまだそこで来るか!っていうしつこさが中毒になる。


「腹殴る奴」
ぽかんとしてしまう。個人的に舞台上の演者に置いて行かれるのが嫌いじゃないので、ぽかんとしつつ楽しい。一回だけ後藤氏が殴ってないのに福徳氏が飛んだように見えたので、「彼も人間なのね」と思った。


「口笛訪問」
これ大好き。ちょっとラーメンズっぽくて、でもラーメンズよりめっちゃアホ。これは後藤氏の口笛顔に撃沈。吹いているときは眉毛常時への字だし、決め顔は今まで見てきたどの後藤氏の表情よりも好きだった。でもって福徳氏の口笛顔は反則。


「理解不能者」
テレビで見た印象を良い意味で裏切られた。ライブの尺だともっといらいらする(笑)後藤氏の演じるキャラクターは静かにバイオレンスになったり、静かに狂っていたりだけど、福徳氏演じるキャラクターは明るく、アホで害がなさそう。ただただイラつく感じで。個人的に、静かなキチ○イが好きなので後藤氏メインのコントのほうが好きなのかも。このコントも、福徳氏の不能っぷり凄いがこれに懇切丁寧に付き合う後藤氏のキャラにも絶対に精神的に欠陥があると思わせる感じが大好き。


「ピアニストとモデルのコラボ」
これなに!!って思わされて終わったー。なんだったんだよーってじわじわ、沸々フラストレーションがたまった頃にメンバー紹介されて一気にモヤモヤがなくなって笑いだけになる感じ。これ、最後まで「誰と誰がコラボ」ってわからないままだったりしても好きだな。


□感想□
念願の、ようやく、過度の期待といろいろ勝手にハードルを積み上げて臨んだジャルジャル単独ライブ。そんなハードルも飄々と跨がれてしまうほどのジャルジャルの実力。シュールシュールといってたけど、見て思ったのは「これはシュールとは違うのかも」って想い。『ジャルジャル』って全く新しいジャンルなんでしょうね。本当いろいろな面のジャルジャルを見れて幸せ者です、私は。これからもたまに東京来て、コントして欲しいなぁと切に願います。

*1:褒めてますよ。大いに褒めてます