神保町花月『かあちゃん、スターになったよ』

脚本:松本 康太(レギュラー)/水戸祥平
演出:中屋敷 法仁(柿喰う客)
出演:
ラフ・コントロール/菅広文(ロザン)/ピクニック/エリートヤンキー
もっこすファイヤー/びーわぃ山本
神崎友里/平田敦子/中野公美子
あらすじ(公式HP)
男は戦隊ヒーローとして人気を博した元アイドル。男はもう一度輝きたいと願っていた。しかし、過去が導く先はまだまだ真っ暗。それでも男は輝きを取り戻せるのか?

もうすっかり時が経ってしまったので、さくっと感想だけでも。


初めてのラフコン主演班。これまでのラフコン班の評判が良すぎたために若干期待しすぎたのかしら。もっとぐいぐいっと引き込まれると思っていたので残念。話自体ももっとタイトにするところはタイトにして、他に見せるべきところがあったんでは?と消化不良な感じ。
もう本当に信頼と安心のピクニックに見惚れました。ピクニックは神保町で見るたびに、確実にこちら側のハードルは上がっているはずなのになー。今回はラフコン主演ってことで、そこまで目立たないかと思いきや。完全に主役食っちゃってましたね。もう出てきた瞬間にちゃんと10歳の男の子なんですよ。それが地味だけどものすごいことですよね。彼今年で27歳ですよ(笑)子供としての無邪気さが自然だからこそ、ラストの無邪気な狂気にはっとさせられるわけで。あのラストピクニックの台詞を聞くための2時間だったんだなぁと。そろそろピクニックに主役の芝居が見たいです。もっと、もっとがっつりなピクニック希望。
ラフコンも悪かったんではなくて、期待が大きすぎたのかなと。重岡さんはふざける時とがっつり入り込んだ芝居の緩急が大きすぎて。もうちょっと主役のときはがっつりに比重の重い芝居が見たかったかなーって贅沢ですね。芝居で見る森木さんは日ごろのアレな感じを忘れさせてくれるのだと期待していたんですが、この日はぼろぼろのグダグダで。それが残念。最初の何個かのミスが積もり積もって全体的にぐだぐだした感じになってしまったから消化不良なんだな。特に森木さんは、途中から悪い意味で開き直っちゃって「最後に謝ればいいんでしょ」みたいなスタンスになっちゃったから残念だったなぁ。
菅さんももっともっと出来るはずなのに!!って歯がゆかったり。女優陣はさすが。中野さんも裏のある感じでどきどきしたし。なにより平田さんですよ。もう自由奔放なキスの嵐に爆笑。そして結構唐突なラストの展開が、平田さんの台詞をもってしてストンと落ちる場所に落とした感じで。平田さんがいなかったら、結構卑怯な台本だと思うんですよね。でもその気持ちさえ納得させてしまう大女優っぷり。
せっかくのラフコン班だったのに、若干残念だったのでもし次回ラフコン班があったらリベンジしたいです。