グランジ単独「教えてくれた」

4年前でしたっけ?旧シアターDで行い、立ち見でぶっ倒れそうになりながら見た初単独の時では想像もしなかった今回の会場はヤクルトホール。ルミネよりも多いキャパシティに、なれない場所。とても新鮮な気分でしたね。漫才*1が終わった後の鳴り止まない拍手に感動しました。ネタバレを含むメモ的なものを以下に。

人民解放軍
OP VTR
■自分のない人
V:街角ドッキリテレビ
■拷問
V:某日
■クイズ
V:不思議VTR
■跡継ぎ
V:メガネ
■ニューヨークの片隅で
V:佐藤大夜回り先生
■漫才
ED VTR


最初の『人民解放軍』の犯行声明VTRの収録のネタは、もう大さんのあの声と風貌でテロリストのボスだなんてずるすぎますよ。結構物々しいテイストで始まったとおもったら、単独一発目のボケが可愛らしいってなんすか。後ろに立つ二人が「スポーツ経験者」なのに体力ないことを「これだから平成生まれは」と嘆くのが妙にツボでした。
『自分のない人』は誰が「自分がない」のかがわかる過程が秀逸で。遠山さんは泣きの芝居をさせたら右に出る人はいないですね。本当、最後の最後にぐぐっともって行く感じがずるいです。これはこすいんじゃなくて、ずるい(笑)しかし遠山さんの衣装&かつらには意味があったのか、なかったのか?コンセプトを知りたい!
『拷問』は五明さんの悲鳴が頭について離れない(笑)尋常じゃない苦しみ方。しかし遠山さんの女装のクオリティが年々下がっているのが残念なんですが。彼はナチュラルに女装のほうが綺麗だな。なんだこの感想。拷問内容が微妙に本当に嫌なのが、なんとも。「幸せならてを叩こう」はむずむずする!
『クイズ』はなんかグランジにしてはシュールなことするなとちょっと新鮮に感じたコント。「クイズ:問題は後で出すよ」というこのクイズ。商品が「働き蟻3t」に恐怖。どりあんず平井さんが多数登場。最も好きだったのは
答え:どりあんず・平井  問題:キムチを食べ過ぎるとどうなる?
どこまで回答者(遠山・五明)が台本で、アドリブなのかはわからないけれども、やっぱりグランジ大喜利担当は五明さんだと確信。正解不正解の音のほかにしんじともう中学生の音声が不意打ちで困った。
『跡継ぎ』これ結構好きでした。家業を次いで欲しい父(五明)と息子(大)。その家業というのがオカマバー「髭と乙女」。ノーマルな息子はそれを拒否するが・・・。途中、下衆い替え歌(影マイク)でイルカちゃん(遠山)登場。この替え歌が本当に最低で爆笑、大「ゴミカスソング」と評。No1のイルカちゃんがだんだん可愛く見えてくるこの遠山マジック、否単に自分が壊れただけだとおもう。
『ニューヨークの片隅で』トランペットをずっと眺めている黒人少年(遠山)、その前に現れた紳士(五明)と店主(大)の心温まるストーリーとおもったら、最後はアクション&バイオレンスなグランジテイスト。しかし全編片言にも程がある英語でお送りしてますからね。斬新(笑)遠山「I am very trumpet」ってどういうことですか(笑)
『漫才:グラビアアイドル』純粋な漫才かと思いきや・・・。売れる為にグラビアだ!と気付いた(?)五明&遠山。漫才中に偶然来ていたグラビアアイドルプロダクションの社長にスカウトされて・・・と茶番が始まるんですよ。茶番ってわかった瞬間に自分の中のテンションがぐわっと上がりましたよ。グランジのこういうの大好きです。しかも今回は綺麗に(?)漫才中に茶番を収束、単独タイトルにも掛けて上手いこと納めてたので大満足です。本当アイドルな五明さんと遠山さんの水着姿がなんとも・・・。しかもエンディングトークで判明したのが、遠山さんはもろはみ出てたのでパレオ着用だったとか。五明さんも出てたので、速攻正座に切り替えたとかもうなにやってんだかです(笑)


グランジ単独といえば秀逸なVTRなのですが、今回ももれなく外れなしなのが凄いなと。
『街角ドッキリ』はインタビュアーにミルク竹内さんなところでテンションも上がりますよ。原宿や巣鴨の道行く人を捕まえ「好きな芸人さん」を聞き出しながら、かなり強引にグランジの名をねじ込むんですがそのときのインタビューされている人の微妙なぽかん顔が、グランジ本人が登場してますますぽかん顔から困惑に変わるのがね。グランジってこういうの本当に似合いますよね。
『某日』は売れるためには「名前を知ってもらおう」ということで、漫画喫茶マンボーに触発され渋谷のスクランブル交差点をお手製宣伝カーで。これ、遭遇したかったです。
『不思議VTR』これシュールだった。読経にのせて五明さんが彼に一輪車に乗ってみたり。
『メガネ』打ち合わせにて、小道具として用意されためがねを大さんがかけてみるとなんと服が透けて見えることに気付く。五明さんには般若のお面、遠山さんにはドキンちゃんなのが納得できるこの感じ(笑)VTR明け、そのメガネをかけた大さんが客席を徘徊。たまにターゲットを絞って見たり。顔が、もう、ヤバイ。



気付いたらちゃんとした漫才が一本もなかった今回の単独。でも私はグランジは「コント師」とおもっているのでそのコントがはずれがなかったのが嬉しかったですね。しかし神保町花月のおかげなのか、ますます3人ともが演技力が上がって自然とコントも面白くなっているような気がします。若干遠山さんの女装多すぎじゃない?とおもいましたけど。
次回単独があれば又行きたいなとおもったので、良かったです。
エンディングで、また遠山さんの気持ち悪い「ライブ後にブログ検索」の話をしてましたが気持ち悪さの原因は「検索」ではなく「そのブログの悪口を言う」ことだとおもったりおもわなかったり。
最後に『2009年2月2日  グランジデビュー』と書いて終わります。

*1:といっていいのか、どうか(笑)