神保町花月「ヒットメーカー」

脚本:川端俊輔
演出:三橋潔
出演:
グランジ/ポテト少年団/長崎亭キヨちゃんぽん/ブレーメン
御茶ノ水男子/若尾圭子

神保町にグランジを見に行くのはさて何回目なのでしょう。その数だけ遠山さんを素敵と思っていると思うとそら恐ろしいですね。グランジ班と聞くと楽しみなのが、誰が主演なのかってことですが今回の主役は五明さんでした。神保町の五明さんって演技力が抜群なのに飛び道具的使い方の時が多いので、主演となるとがっつりお芝居が見れるので楽しみなのです。過去のヒット作に甘んじている漫画家先生を演じる五明さんはやっぱり良かったです。アシスタントに連載枠を奪われたときの感情が痛いほど伝わる表情。自分が生み出したキャラクター・ブレイドとの会話や信頼する編集長との会話、どれも良かったです。これまで神保町で見た中で一番いいじゃん!って思ったのがキヨちゃんでした。劇中漫画の主人公のブレイドを演じていたんですが、衣装や照明も相まってむちゃくちゃ格好良かったです。仇を演じてた御茶ノ水男子ジャスタウェイさんの殺陣に引き上げられるように格好良かったですもの。
遠山さんは今回はちょっと大人しめで。でもでも先生に連載をもらえたことをいえない葛藤に苦しむ姿はやっぱり心にどしんと響くものがあって、やっぱりどんな役であっても自分は遠山さんの演技がすきなんだなと実感したり。(あ、ただのラブレターですねこれ。恥ずかしい)大さんの役は楽屋ブログ見るまで気付かなかったのですが、『盲亀浮木』の時の編集長だった模様。あのときのコアラのような鼻がなかったんでわかんなかったよ・・・。
職業アシスタント役のポテ少菊池さんのビジュアルがかなり良かったです。役柄としてもアシスタント業を職業と言ってしまう冷静さと、スイッチ入った時の気持ち悪さ(褒)の共存がベストバランスで。中谷さんは真面目な役なのにやっぱり普通に笑っちゃう。内藤さんのコナンコスはなかなかの完成度でした*1
派手さはないけれども、手堅い脚本に見応えのある劇中劇、アベレージの高い役者で満足でした。

*1:楽屋ブログによると、内藤さん自身はコナンをあまりしらないとあっては驚愕の域。