グランジ単独ライブ「ブンブン甘くて冷たい水、万歳」

ヤクルトホールでは2度目となるグランジの単独ライブ。近頃はAGEAGEライブをあまり見なくなったので、グランジ自体が久しぶり。だからこそ期待の気持ちまんまんで見に行ってきました。今後いろんなライブでネタを下ろしていくでしょうから、新鮮な気持ちで!ネタバレ反対!!の方はご注意ください。ネタバレありで感想書いてます。

□OPコント:花火
■OPVTR
□コント:我慢できない症候群
■VTR:流しそうめん
□コント:喫茶店
■VTR:バーチャルデート・遠山編
□コント:奇跡の手
■VTR:占い
□漫才(?):占い
■VTR:バーチャルデート・佐藤編
□コント:取調べ
■VTR:大御所に挑戦(前編)
□コント:結婚式
■VTR:大後生に挑戦(後編)
□コント:百年戦争
■VTR:バーチャルデート・五明編
□漫才(?):社長の人脈
■EDVTR
■VTR:おまけ「お誕生日・五明さんのサプライズパーティ」

今回も漫才はなしということで(笑)前回は最後の漫才は途中に茶番コントを挟みつつも、最後はちゃんと漫才の形式で終わらせたんですがねー。とうとう今回はそれすら無しで。でもでも個人的にはグランジ=コント!って思っているほうなんで、M-1よりKOC!見たいな。全体的に「これ!!」って絶賛なコントがあったというよりも、全体の平均点が高かったなーって印象でした。オープニングコントは初っ端はエセ関西弁が気になってなかなかコントの世界に入れず、変なところで笑っちゃうかんじでしたけどこれが五明さん演じる母親が出てきた辺りからぐっと濃密になってまさかの展開でしたから。大さんが以前シチサンで「好きな女性を招待するから、下ネタは無しで」って言ってたのにさっそく!みたいな。母親が息子と認識する前に、少年の可愛さの表現が「頭の先から食い散らかしたい」って言うのがなんともグロい(笑)書き出してみるとグランジのコントって設定はそこまでひねっている訳ではないんですね。オーソドックスな設定が多いなと。なのになぜあんな展開になってしまうの?という面白さがあるなと。2本目の『我慢できない症候群』は症状を堪える遠山さん(患者で息子)と大さん(母親)の関係が気持ち悪くて(笑)もう次は何が来るのか分かっちゃうんだけどそれでも笑えちゃうって凄いですよね。「ドン・ドン」の前借とかちょいちょい出てくるワードが好みでした。3本目の『喫茶店』はこれまでのグランジとはちょっと違って、あまり動かない(笑)なぜかやんす口調の大さんがいつのまにか普通口調になってるのがツボで。キャラ設定!!遠山さんの「つま先とかかとだけないよ」って発言も一瞬考えて「トレンカ!!」ってなる気持ちよさ。4本目の『奇跡の手』は大ボケ小ボケの一言ネタ見たいなコントで、なんか新鮮だったんですが多分それは大さんがツッコミに徹してたからなのかなと。今回の単独を通して思ったんですが、これまでのネタではツッコミである大さんのキャラクターが大きすぎてまさかのボケが目立たないってことも多々だったんだけど(特に小ボケの方(笑))今回は結構一般的なツッコミのスタンスだったのかなと。5本目は直前のVTRを受けての漫才なのでVTRの時にさくっと。6本目の『取調べ』はベタなシチュエーション同士の掛け合いでなかなか楽しかったです。やはり唄モノはかってに盛り上がっちゃいますね。しかしああまできっちりと手拍子されちゃうと、若干引いてしまった自分が天邪鬼で困ります。芸人さん的にはテンション上がって良いんでしょうね。7本目『結婚式』はある程度オチはこうかなと想像に易いんだけど、想像の範囲をある意味逸脱するコスチュームな五明さんに驚かされました。しかし遠山さんは本当にふっくらされて・・・。このコントの衣装がノースリのドレスだったんですけど、二の腕がもっちもっちのふっわふわの真っ白さで肉肉しかったです。ほんの数年前の単独で、CAコスした時の色っぽいウエスト周りはどこに行った!!8本目『百年戦争』これ結構お気に入りです。幾年かごとに区切って戦う人々を追っているコントなんですが、最終的にはなぜか良い話にしやがってー(笑)って感じです。


最後9本目『漫才:社長の人脈をもつ』途中から完全なる茶番ですよ。これは多分他ではやらないと思うので、さくっとあらすじを。売れるには人脈がものをいう、だからこそ色々な打ち上げで以前ライスのシチサンで見せたような媚びた笑顔で手を揉んできた大さん。でも残りの二人は、カシスオレンジで真っ赤になったり「人間苦手だから」と言ってみたり(笑)漫才中にも関わらず大さんに「ここは新橋だ!社長と知り合いになってくるまで帰ってくるな!」と言われ、社長に出会い(笑)豪遊につぐ豪遊。社長に女を差し出してみたり(最低(笑))するも、経営が傾いた社長の連帯保証人になり1000万の借金を負ってグランジに戻った二人。保証人のサインを「グランジ」でしたため、1000万は3人で返すことに。大「1000万なんて金、どうすればいいんだ!!」3人「!!!」ここでM-1の音楽→グランジ、まさかの1回戦敗退。どぴゅー!!!って終わり。もう正真正銘のド茶番でした。面白かったー。


次にVTR。やっぱりグランジのVTRにはずれはないです。今回もどれも相当面白かったです。1本目の『流し素麺』はまさかの犬の心の単独でもやってた企画なんですが、グランジらしい豪快さが犬とはまた違った面白さで。成人男性の素麺まみれって相当面白いですね。量が半端じゃない。
『バーチャルデート』はどのバージョンも面白かったなー。遠山編はとしまえんでのデートだったんですが、勝負服は「68キロから78キロになったんだ☆」とチャックの閉まらないパンツを着用。遠山「誰がプリケツだ!!」の言い方がらしすぎていらっとしました(笑)バイキングを怖がる彼女に「Dが居るから大丈夫」って一人称がDって!!と爆笑。でもってヤクルトホールのスクリーンいっぱいに映し出された遠山さんのどアップは相当きついものがありましたよ。佐藤編は案の定というか平和島競艇でのデート。「ここが一番美味しい」と場内の定食屋でモツ煮ご飯を食べながら「刑務所と同じ食器」と言って見たり、無料の麦茶を飲んだり。レースが始まって負ければ、捨てられている船券から当たり券を探したり。挙句の果てには競艇場内の地べたで眠るというなんとも大さんなデート。一番キャラにないじゃん!!って笑ったのが五明さん。渋谷をお散歩デートしようと始まりは可愛らしいものの、歩く場所はなぜか円山町ホテル街(笑)歩いてはお腹が痛くなったり、歩いては転んで足を痛めてみたり。そのたびに「ちょっと休んでも良いかな?」と指差すのはラブホテルばかり。最終的には逃げる彼女を追いかける五明さんの、恐怖のVTRになってました(笑)
『占い』はグランジのこれからを占ってもらったV。2年後に売れるんですって。で、売れる為にやったほうが良いこと、キャラクター付け等を相談。その占いの結果を踏まえての漫才は・・・。五明さんは王様のようなキャラが良いということで、その扮装にで手にはラッキーアイテムの日本国旗。口癖は「よきにはからえ」と上から目線がGOOD!!遠山さんは癒しの人だというので、手にはというか観葉植物を抱えて登場。そして癒しを突き詰めたらこういうことだったそうで、口調はまさかのオネエ口調で。さ、大さんです。大さんはなんとセクシー系で攻めろ!との仰せだったので衣装はハードめのワンピースに網タイツをあわせて、手には日本刀を!これで2年後は売れっ子でしょうね!!
『大御所を倒せ』は泥のような芸人:グランジLLRマキシマムパーパーサム・ピクニック・シューレスジョーがまとまってかかれば大御所と呼ばれる師匠方にも勝てるかも?ということで始まりました、ウイニングイレブン。五明さんは超大柄選手で、髪型はツインテール。遠山さんの口元はこれでもかってほど真っ青です(笑)長澤さんはもはや髪はなくスキンヘッド。ピク兄はむっちゃちっちゃいし、伊藤ちゃんはもはや外人。PKにまでもつれ込んでの結果はチームAGEAGEの勝利!!会場が一体となって応援してて楽しかったなー。あんなに録画されたゲーム見て一喜一憂するなんて。
最後は『五明さんの誕生日』本日8/24は五明さんの28歳の誕生日。本来なら舞台上でおめでとうと祝っても良いんだけれども、それじゃつまらないのでとサプライズパーティを仕掛けることに。8月某日。打ち合わせと称して作家さんの家に一人居る五明さん。まずは28歳成年男子の行動観察(笑)次にニセの強盗投入→ハッピーバースデー!!の予定。まー五明さんの反応がない!無!五明さん曰く「怖すぎて、リアクションも出来ないし声も出なかった」とか。


書き出してみると9本もコント見せてもらったんですね。とにかく充実してて楽しかったです。若干ドカンと来るものがなかったのですが、これを物足りないと捉えるかそれとも平均的に楽しく感じて満足と捉えるかは人それぞれかなとは思いますけど。とにかく見終えて「よし、次の春の単独も頑張ってチケット取るぞ」って思わせてくれただけで十分です。