ライス単独ライブ「鈴虫のお腹」

■オープニングダンス
■相談
■システム上…
■秘密
■生物の不思議な求愛行動
■それゆけ!シロッペ
■僕ら
■エンディング

夏の単独祭に名前が無く、来年まで単独は見れないのかと思っていたら突如発表されたライスの単独ライブ。今後は祭の一環での単独を「いちご」それ以外に「ザクロ」という2種類の単独を展開していくということもブログで事前に告げられ今後もライスから、田所先生の動向から目が離せません。シチサンの企画といい、こういう突発的なライブといい田所さんの打ち出す企画には毎回ワクワクさせられっぱなしです。
エンディング、無駄にムーディーな和風間接照明で早々にハートが粉々になって終わらせてたトークでこの「ザクロ」バージョンは会社の偉いさんが見に来ないことが前提で作ったネタを披露する仰ってましたが、確かにグロくて、精神的に怖いと感じるネタが多かったです。でもただ怖いとか、ただ気持ち悪いわけでなく恐怖のベクトルがいろんな方向を向いていたり、見ている観客側にゆだねている部分もあったり、または想像力も使わせてくれたりと本当に満足度の高い濃密な1時間半でした。見終えた後に友達と話が尽きなかったですし、みんな同じ意見だったのは初単独以来の満足度・完成度だったねと。
ライスの単独やカリカの単独を見ると、好きなコントのテイストがあまりに女子らしからないので自分がちょっと嫌いになるのですが(笑)今回も「それゆけ!シロッペ」が一番大好きなコントでした。藤子Fベースな中に藤子Aなテイスト満載で。成人版のび太のような男の願いがリアルに怖いとか、罪状に対する刑罰がリアルで怖いとかよりも、シロッペの行動がなんとも言えない気持ち悪さがあって大好きでした。寝るさまが「べちょ」だったり、食べ方が「ねちゃ」って感じなのが。なんだろう、あのねちょねちょとまとわり付きそうな感覚が怖かったです。
「相談」はライスらしいなーって見てました。ああいうコントの時の田所さんの器用さが好きですね。あれってすごい難しいことを飄々とこなしてますよね。これはもう一度見たいし、見れるかなと思っているんですけどどうでしょう。「システム上…」はゲーム機の頑なな正確性と、一度壊れた際のどうしようもなさが違うベクトルではありますが恐怖でした。また関町さんの声がシステマチックで、恐怖感を倍増させていますよね。そしてやっぱり田所さんのマイムは本当に細かいところまで正確に演じるなと、このコントで財布からコインを取り出すときに思いました。コント師のこういう細やかさが好きです。
「生物の求愛」はある意味ライスらしくなく、でも発想はらしくちょっと新鮮に見れたコントで面白かったです。しかしブスですよね、二人とも。関町さんの女装はたびたび見かけますし、南海の山里さん命名のただの手芸部のブスなんですけど、田所さんですよね。あのなんとも形容しがたい正真正銘のブスは今回際立ってました。コレ見ると、そりゃライスのコントは基本関町さんが女役だなと。逆だと設定がぶれそうです。
「僕ら」は、最後に長めの演じる系のコントですか?とわくわくしてたら、中盤で「これは・・・もしや・・・」と思ったらやはりのダンスで。もうこのすかされ感がたまらないです。しかし先日の「エビス」での関町ダンスといい、さかのぼれば初単独の関町芝居でのダンスといい、この二人の体の中には3種類くらいしか振り付けが無いんでしょうか?そろそろ一緒に踊れそうです(笑)
あとブリッジでいろんな「鈴虫のお腹」イラストが。どっからどう見てもセクハラなモノもありましたが、好きだったのは駅名表示になっているのが単線のところだったりなのと、円グラフの一部が唐突に「鈴虫のお腹」になっているもの。後者はもうじわじわ笑いが来ちゃって、もうブリッジ的に終わってるのにも関わらずニヤニヤしちゃって困りました。


本当に心から「来てよかったー」「満足感が半端ない!!」って感じた単独ライブでした。ネタのバランスも申し分ないし、ライスらしいテイストがこれでもか!!って詰まってて本当幸せなひと時でした。本当ライスの単独を見るたびに、「ライスファンは本当に羨ましい」と、ネタに若干のムラがある芸人のファンである私は羨望の眼差しをライスとそのファンの方々にに向けるんです・・・。本当に良いですよね。でもこのコントの数々・・・、テレビはアウトですね♪
年明けの春の単独祭は参加するのかしら?楽しみです。