『ナガモノ』

ライス
ジューシーズ
かたつむり

何のライブなのか?そもそも「ナガモノ」って何?でも出演者的には期待しか生まれないこのライブ。終わってみれば全編がっつり仕上がったド茶番でした。最初は?と思いながらも、端々に見える台本的流れ。このメンツならでわの茶番コント、大好きです。
茶番ですので流れだけ簡単に。



■VTR:ナガモノってなに?
出演者揃って居酒屋で打ち合わせ。「ナガモノって言い出したのは章吾だろう?」というと、奥の板場の暖簾から顔を出す中澤さん(笑)中澤「ナガモノっていったら、やっぱり漫才でしょう」


□全員で漫才
誰がツッコミ?ツッコミが滑るとセンターマイクを中心にぐるりと一周回る児玉さん。林さんだけびしっとスーツ。


■VTR:ナガモノってなに?⇒中澤「やっぱりコーナーなんじゃないっすか?」


□コーナーライブ
1)叩いてかぶってじゃんけんポン:ナガモノバージョンはハンマーの柄が長い長い。
2)ジェスチャーゲーム:児玉さんの「痴漢」ジェスチャーの時の顔!顔!


■VTR:ナガモノってなに?⇒「芝居じゃない?」


□芝居
<あらすじ>
ある貧しい兄弟(兄:林、弟:松橋)の住むアパート。貧しさゆえに兄は仲介者(田所)によって照会してもらった裕福な家庭(夫:関町、嫁:赤羽)に弟を養子に出すことを決意する。しかし本当に兄弟離れ離れになっても良いのかと問い詰める兄の友人(児玉)。そしてそれまでは滞納している家賃を催促していた大家(中澤)も「このアパートの修理を頼んでもいいか?代金はここの家賃ってことで」とまた兄弟二人一緒に暮らせるようになりました。

まーこの兄弟っていうか兄:林の仕上がり方が半端じゃなかったです。茶番ライブでなに本気なんすか!っと。弟である松橋さんの悪魔のような無邪気振り(対児玉)もなかなかでした。裕福な夫婦がこれまたはまり役で。関町さんのお肌ツルツル振りは金持ち以外の何者でもないですね。


■VTR:ナガモノってなに?⇒「長いものに巻かれろってことじゃない?」


□長いものに巻かれよう!
今から人気者に電話して、次回ナガモノに参加してもらおう!人気者といえばこれ!「はんにゃ金田」、電話に出てしまったので、ナガモノレギュラーIN!!このままこのライン言っちゃいましょうってことで次はフルーツポンチ村上さん。「これでレッドシアターのワンシチュエーションが『ナガモノ』になりました。」
人気者だけではなんなので、次は『泥モノ』にかけましょうということで、電話したのはグランジ遠山さん。繋がってはいるものの、尋常じゃないくらいに丁重な口調で電話口に出る遠山さん。遠山「今ですね、携帯が壊れてましてどなたからかかってきているのが分からないんですが。どちらさまでしょう?」ここで悪乗りな9期生。とっさに社員になりガチダメだし(笑)ネタばらしせずにガチャ切りするも、遠山さんがビビッてかけなおす始末。ネタばらしした後も、なんだかんだでとってもいい人。結論「遠山さんは基本、優しくて良い人」


■VTR:児玉「キーンと来た!閻魔様だ。閻魔様だー!!!」といいながら店を飛び出す


□コント:閻魔様
児玉「うーん、どうしようかなぁ。・・・うん、やっぱ地獄♪」


■VTR:児玉「やっぱ違った・・・」「ナガモノって・・・コラボじゃない?」


□コラボレーション:漫才とコーナー


□コラボレーション:芝居と電話
芝居中の「お金が無い」のくだりで、泥モノ・遠山さんに再度電話して何も言わずに「家賃が払えないんでお金貸してください」と。遠山「今、横に佐藤大がいるから変わるね」関町「お金払えよ!」大「その声、関町だな!!!」田所「今いくら持ってるんだよ」大「120円だよ」


■VTR:児玉「やっぱり閻魔様だ。閻魔様だー!!!」といいながら店を飛び出す(デジャブ)


□コント:閻魔様2
児玉「うーん天国かなー。どうしよう。・・・あ、今の嫌い。やっぱ地獄―」


■VTR:児玉「やっぱり違ったー」



□コント全部まぜ
これまでのナガモノ要素を全部。ただし関町さんだけコレまでに出てきてない、体中に生の豚肉を貼り付けるキャラクターで登場。それでも『ナガモノ』がなにかは分からずじまい。田所「ナガモノって名前がダメなんじゃない?」次回からは「カエルの卵って気持ち悪いよね」に改。
中澤さんによる『ナガモノ』説明。

・ナガモノ

・ナガすぎたかおるちゃん

・デカモノ(ここから逸脱したら『はみ出しモノ』)

ハコモノ

・『ホンモノ』になるんですよ。
客「おおー!」中澤以外「おおーじゃないよ!!」中澤「休んで寝かしちゃうと『漬けモノ』になっちゃいますね」

□お手紙
最後は林さんからの本気のお手紙。中澤さんに宛てたものかと思いきや、本日めでたく30歳のお誕生日を迎えられた児玉さんへのお手紙。でも本当は本当に中澤さんへの思いをつづったもの。田所「最後だけボケて良いですが?って言われたの。」このお手紙、本当にかたつむりって良いコンビだなーって実感できる素敵なお手紙でした。お礼に(お礼に?違うな)中澤さんの「ラブイズオーバ」でおしまい。と思いきや、田所「なーに歌ってんだ!!」


■VTR:告知

2011年11月14日
『ナガモノ』改め『カエルの卵って気持ち悪いよね』開催決定!!

本当の最後は中澤さん掛け声による、一本締め。そのままの流れで、スタンディングオベーション(笑)とっても決まったライブでした。


このライブが決まったのを知ったときは、田所さんプロデュースの長めの尺のユニットコントが数本見れるんじゃないかと期待していたんですが、蓋を開けてみたらド茶番の2時間でした。中澤さんのこともあって、稽古時間が取れなかった苦肉の策かなとも思いましたが。でも実はこの茶番も結構緻密で。漫才で一人スーツだった林さんが、漫才終わりのVTRで「なんでお前だけスーツだよ。今まで一度も着てるとこ見たこと無かったのに!」と責められてたり。コーナーで小道具をぽろぽろ落とすという狡さを見せた関町さんが、あとのVTRで「本当お前はこすいよなー」と責められたり。他も全部、合間合間のVTRでその前の時のことを振り返っているのですよ。だから普通のコーナーも、芝居中のアクシデント的事柄も全て伏線(てほど張り巡らされたわけではないですが)、ちゃんと考えられていたことなんだなーって思って。やっぱり彼らは裏切らないなと嬉しくなりました。
次回は2年後。児玉さん32歳のお誕生日です。忘れずに、この日までに中澤さんが復帰すること信じて!!