LLR単独ライブ「夕凪の街 桜の国」(2/23,2/24)

漫才が本当にどれもこれも面白くて、満足満足の2日間でした。
以下、ネタばれを含んでおりますのでご注意ください。(思いのほか長くなってしまいました・・・。)


前説は両日共勿論かたつむり。
23日は年末以来の舞台に切れ味ゼロの章吾さん。久々に「おはなちゃん」だの「すぐるくん」だの聞けて満足です。24日は遠くから来た人?探しというザ・前説を。しかし最後の最後まで名乗らず、最後「前説のかたつむりでした」とらしすぎる展開。章吾さんの隣に立つと、あっという間に小汚くなる林さんを見て「あーかたつむり見てるな」と実感。

■漫才:○○系男子

  • 性欲オバケというフレーズ。
  • 性欲の聖地=109
  • 赤飯系男子(24日NEW!!)

□VTR:OP

  • おお!金がかかっている!!
  • しかし伊藤ちゃんの面白顔も福田さんのキメ顔もいっつもあれだな。

■漫才:出会い

  • 福田さんの演じる性格の悪い女は本当にあるあるの塊ですばらしい。
  • 福田「お前はいっつも土俵際」

□VTR:TOKYO絵馬コレクション(伊藤編)

  • GOODの基準=年の差

■コント:いいヤツ

  • 血糊システム
  • 福田「だいじょうぶだぁ」って言いたいだけの時間

□VTR:TOKYO絵馬コレクション(福田編)

  • 絵馬の選び方の雑さ
  • 福田さんの決定時のキメ顔!!

■漫才:究極の選択
<23日:伊藤が選ぶ>

  • 伊藤「男の子だから優香にがっつくよ!」
  • スルーしようかなーどうしようかなーって決めかねる時の伊藤ちゃんは、普通の男の子。

<24日:福田が選ぶ>

  • 福田「俺のギャンブル精神、煽りやがって」と急にパチスロ喩えを組み込み、ツルンツルンに滑り出す福田さん。
  • 福田「BZ。・・・ブサイクゾーン。」

□VTR:スリ選手権

  • 結構大胆に尻ポケを狙う福田さん。小浜さん、畑中さんに行くも失敗。
  • 学天即奥田さんのお財布=2コンドーム、40ユーロ。伊藤「東京何しに来てんだよ。」

■コント:都会の喧騒

  • きっと「生です」が言いたいだけで作ったコントでしょ。
  • かたつむり林さんの演技力の無駄遣い。
  • 1日目は空調が聞こえるくらいの出来でしたけど(笑)、2日目はボケをそぎ落として、すっきりして面白くなってた。

□VTR:福田ファミリーオーディション

  • これは!懐かしのASAYANオマージュ。Vの入り、テロップ等々完璧でたまらない。
  • 2日間でVTRを別編集で力はいってんなと。2日目、最初ガリバートンネル佐助がカットで寂しかったら合格発表で来たーってなった。

■漫才:記憶術*1

  • 福田「撤回しろ!」
  • ゴリラ助けるのに夢中で、ナチュラルに伊藤ちゃんに肘鉄を入れる福田さん(24日)
  • 寿司ゴリラ2章を求める福田さん

□VTR:福田ファミリーオーディション合格者発表
■コント:伊藤官九郎作「棘―TOGE−」

  • まさかのドキュメント、後輩芸人タカノくんの彼女への復讐劇なこの物語。

<23日>

  • 主演のウニ太郎はトンファー小浜。語尾は「ウニ」
  • 元ボクサーのボディーが華麗に決まる、ウニ太郎。さすがです。

<24日>

  • まさかの主演は佐助!こちらは「ウニウニ」言わず!
  • お供は「サル、犬、キジ」と「ハゲマッチョの斉藤さん。」*2
  • 犬の坂口さんは、鬼と戦わず語り部の福田さんを攻撃するも反撃されてる。
  • え?山西さん?(笑)オーディションVTRにも合格者VTRにもなーんにもなかったトンファー山西さんがしれっとお供の中に。

□VTR:べしゃり暮らし

  • 集英社に突撃電話。
  • 福田「関町といいます。」

■漫才:中国語*3

  • 「ウォーアイニー」で抱擁。
  • 伊藤「さては中国人だな!」

□VTR:お宅訪問

  • 自由なみーちゃん(3歳)
  • なぜかありそうだなと思わせる伊藤ちゃんの狂気。
  • 『子持ちのみなさん 伊藤には気をつけてください』

■コント:青春群像劇〜最終章〜
出演:LLR/セブンbyセブン玉城、こりゃめでてーな広大、ハチキーズキヨちゃん/ジューシーズ

  • 大きな雷の衝撃で伊藤ちゃんが飛ばされたのは、8期生が売れに売れているというパラレルワールド
  • パラレルワールドでは福田さんは遅刻しない!
  • パラレルワールドでも仕事はコント広場なキヨちゃん。
  • 8期生に媚びへつらうジューシーズの渾身の演技。そしていつも以上の野良フェイスを披露する児玉さん。
  • 松橋「ジョイマンもいまだに一度も飽きられてない!!」
  • 次々に8期生の口から出る同期の名前が、本当に誰?って人が居て地獄度がわかる。
  • キャベツ確認中デスペラードの「ピラメキーノ
  • 今回もいい表情なのにサスからはみ出てしまう玉ちゃん。
  • 福田「そういえば国会図書館にある、古い書物に書いてあった。」
  • 23日の8期生。キヨちゃんの、赤いプルトニウムならぬ『でかいキヨトニウム』がむちゃくちゃおもしろい。
  • 24日の8期生。玉城着替え待ちで乱発する、広大&キヨちゃんの芸人楽屋モノマネが、見たこと無いはずなのに絶対似ててめちゃくちゃおもしろい。広大のピース綾部さんの真似に撃沈する舞台上。
  • 伊藤ちゃんが戻ってきたはずの現世界→6期生が売れに売れている世界だった。23日は大忙しのロシアンモンキー中須さん。24日はピクニック。ピク「僕は東京NSC6期生。特技は演技!神保町の演技が話題を呼び、今では俳優になった。」伊藤「ピク兄」ピク「昔の名前で呼ぶなよ(照)」!!!
  • 松橋さんの去り際一言。「色黒!(23日)」「手でか!(24日)」!ストレート。

□VTR:エンドロール
■エンディング

  • 両日ともに15分オーバー。
  • 4/1にDVD収録ライブありと、こんな素敵な情報をなんでこの2人はあっさり言うのでしょ。
  • 青春群像劇はタイトルにある通り最終章。福田「スリムクラブが売れたから、8期生は終わり。次からは6期と7期の話(笑)」と言ってるそばからへらへらしていた。
  • 前説のかたつむりとは、どちらかが売れるかやめるかまで続くという契約。章吾さんは1日目、前説終わりで即お店に戻ったそうですが、章吾「ずっと前説だな」といい残して行ったそう。


本当に面白かったーって心から思った今回の単独でした。私はLLRの漫才が大好きなんだなと再確認する2時間ちょっとでしたね。特に今回の単独は今までのLLRの漫才のフォーマットをなぞる形のものが無く、どれもこれも新しいLLRの漫才だったから特に満足度合が高いのかなと。加えて純粋な喋くり漫才とはちょっと違いますが、会話的な漫才が多かったのも楽しかったのかなと。あと今回すごく強く感じたのは伊藤ちゃんの面白さ。これまでは福田さんのボケで笑うイメージが強かったけど、今回は伊藤ちゃんのダークな一面とかツッコミで笑うところが多かったです。2人の個性というか、強みが増えた分LLRの漫才ってこれからもっと面白くなりそうだし、バリエーションが増えそうだなってわくわくしました。
『○○系男子』の漫才は福田さんのある意味適当な発言から、次第に伊藤ちゃんに追い詰められていく感じが好きでした。1つなのになんとなく粘度の高い下ネタも、発想がアホだから笑っちゃうし無駄に考えている風な福田さんの表情もいらっとさせられますね(笑)
『出会い』の漫才が一番コントっぽかったかな。伊藤ちゃんのどんな女性に対しても同じテンションの演技があるからこそ、いろんな福田さんが映えるなと。しかし福田さんの演じるいやみな女性は、あらゆるドラマのいやな女を集結させたみたいな女性像ですよね。でもってやたらと描写がうまい(笑)復讐企てる女が一番好きでした。
『究極の選択』これだけ23日と24日で変化のあった漫才でした。このネタって厳密にどっちがボケ、ツッコミって無いから入れ替えても違和感無く見れたのかなと。伊藤ちゃんが選ぶ立場と福田さんに翻弄されているように見えるのに、福田さんが選ぶ立場だと翻弄されているように見えない(笑)2日目の福田さんが選ぶほうは、熟考の合間の一人おしゃべりが長い長い。
『記憶術』この漫才が一番好きでした。LLRに良くある福田さんが伊藤ちゃんほったらかしで演じるタイプなんですが、伊藤ちゃんに翻弄される感じがだいぶ楽しかったです。伊藤ちゃんが頑なに単語を変えたりしない、無駄な意思の強さが面白かったです。頑固!!しかし全力で演じる福田さんはやっぱりおかしい。いい物語だったなー。これ、早いうちにもう1度みたいです。寿司ゴリラに会いたい!!
『中国語』は初日見たときは、まーえらいぬるっとした漫才だなと思って、オチであまりのにゅるっとさにびっくりしたんですが(笑)2日目はネタ順を変えたのが良かったのか、要らない部分をそぎ落としたのが良かったのかちゃんと面白かったです。福田さんのしゃべる中国語が2日とも同じだったんだけど、本物の中国語?なの?


コントはLLRには精度の高いものは求めてないので(笑)しかし漫才はあんなに面白いのに、なぜコントになるとあんなにもふわっとしたものになるのだ・・・。『いいヤツ』は結構好きでした。2日目は血糊が一切顔につかなくて、笑ってしまいましたけど。このコントの電気消して、「しー」って言ってるのに自分は小声でずっと伊藤ちゃんを気遣うという福田さんに笑ってしまいました。この部分好きだなー。
『都会の喧騒』はまー初日はどうしたもんかと思うほど(笑)でしたが、2日目すっきり余分を切り落としたら面白かったですね。1日でこんなに変わるんだってびっくりするほどでしたもの。しかし2日とも林大介の仕上がりっぷりには目を見張ります。
『棘―TOGE−』と『青春群像劇』は茶番ってことで。前者は2日でLLRとタカノくん以外総とっかえなことに驚きましたが、小浜&佐助スキーの私にはホクホクな2日間でした。しかしオーディションにタカノくんが来たことで、だいぶプランが変わったんだろうなと思うので、本当はどんな風になる予定だったのかも気になります。そしてタカノ君の彼女も見つかったのだろうか・・・。後者は8期生が見れるのはLLR単独だけですから(笑)無いと逆に不安。まさかの8期売れてる設定に爆笑してしまってすみません。しかし2日目の怒涛のモノマネは本当におなか抱えて笑いました。本当面白い。ジューシーズパラレルワールドで売れてない設定だったので、若手界ではジューシーズは売れてる扱いなんですね。そんな売れっ子、2日間スケジュール空いてて良かった!!


VTRは今回はプロの手*4が入ってるなって出来で、そんなところがとにかく嬉しかったり。OPから「今までとは違う!」ってびっくりしましたもん。今回はLLR二人がそろってるブリッジVTRだったので、それが一番嬉しかったです。LLRのVって個々でやることが多いイメージだったんで。
『スリ選手権』は奥田さんの一人勝ちでしょ。大阪芸人が単独Vにってだけでもおっ!って思ったら、2コンドームに40ユーロって。勝てない・・・。佐藤さんの4万越えも勝てないです。でもって伊藤ちゃんの2000円・・・。
『オーディション』のASAYAN完全パロディと、それに伴う胡散臭さ。これまでは胡散臭いのは福田さんだけと思っていたら、伊藤ちゃんの敏腕脚本家*5もなかなかのもの。そして、その脚本自体もなかなかでしたね。しかしオーディションに影も形もなかったのに、しれっと本編に居た山西さん*6にはきゃっきゃさせられました。
べしゃり暮らし』のあのキャラは完全に福田モデルだなー(笑)序盤は粘着な感じでぐいぐい言っていくのに、最後の最後に「関町です」とか「お笑い関係・・・ではないです」とか弱気になっちゃうところが福田さんらしくていいなと。以前、ジューシーズの単独で児玉さんが「うまい棒をほめる」だけの電話を延々とかけてたけど、そっちは可愛げ0で怖かったので、今回は最後ひよってるのが可愛げあってよかったです。
『お宅訪問』は近頃隠し切れないほど見え隠れする伊藤ちゃんの黒い部分が、全面に現れた良いVTRでしたね。これ一番好きなVTRでした。伊藤ちゃんがいい人風だからこそ、添い寝からバッグに入れてみようとする流れ、ケーキあたりからの不穏な空気が最高です。最後のカメラアングルも最高だったなー。しかし中須家のほのぼのさよ。みーちゃんかわいーなー。


本当に満足度の高い、良い単独ライブだったなーって。2日間行って本当良かったし1日しか行けなくてもちゃんと満足感を得られる作品だったなと。前日のネタが1日でこんなにスマートに練られるんだって驚きもあったり、2日とも変わらぬクオリティを保っててすごいなって驚きもあったりで本当楽しかったです。
次は4月のDVD収録ライブですね。DVD発売に霞んでしまってるけど、ルミネで初めての単独ってことに胸が熱くなりますね。単独祭りの枠で、ルミネにLLRが入ってるのを見たかった気もしますが(笑)きっかけはなんであれ、初のルミネ単独ワクワクしますね。なんのネタをDVDにして残そうとするのか、LLRの二人のチョイスも楽しみだったりします。

*1:24日はここで「中国語」の漫才

*2:つーおじちゃんのマッチョキャラはどこまでいってしまうのでしょうか?

*3:24日はここで「記憶術」

*4:NOT、福田父

*5:イトカン

*6:私服の際のニット帽の派手さも白目