犬の心単独 『バババババ』

さ、レポ。しかしコント数が多すぎて覚え切れなかったのでこちらを参考にさせていただきました。ハルさんすみません、カンニングしました。

□だるまさんがころんだ
■OP−VTR
□もちあげて・・・
■ブリッジ:会議
□水族館
□盆と父
□暇つぶし〜イスの下に〜
■ブリッジ:フェイストランスフォーマー〜池谷編〜
□押見マン
□ひとり遊び
■ブリッジ:フェイストランスフォーマー〜押見編〜
□嘘
□ショートコントを試しましょう
■SE:アルファベット
□飲み物買ってくる
□おしゃれ空手
■SE:徳川15代
ニート兄弟
□鳩と犬
■ブリッジ:バルーン
□あやす部下
□銀行強盗
■ブリッジ:飛ぶ飛ぶ
□高3の冬

なんとコントだけで16本。しかも私は日曜日しか行かなかったんですが、昨日も行った方曰く数本は違うコントをやっているとのこと。土曜のレポは参考にさせていただいたこちらに詳しく書いてありますので。完璧レポですよ。
しかし押見さんの才能に改めて脱帽です。実は「持ち上げといて・・・」というコントがあまりに「ザ・犬の心」というテイストのコントだったので、できれば単独はそのコンビの新たな一面、冒険を見たいと思っているほうなので若干残念だったんですが、そう思ったのも束の間で次々に繰り出されるコントに圧倒されてました。だから終わったと同時に「やっぱり犬の心を好きでよかったー」っと。本当にまだ犬の心の魅力を知ってからは間もないですけれども、本当気付いてよかったですよ。神保町の「THE MOMOTARO」で演じる犬の心のお二人の技量の高さに魅了されて、だいぶハードルの上がった状態で見たにも関わらずこの満足感。幸福感で一杯です。


『だるまさんが転んだ』は、お昼のトークライブで無邪気に池谷さんがネタバレしてましたがあんなネタバレでは想像もつかないですよ。無邪気にからあげほうばる池谷さんはなんて可愛いのでしょう。
『盆と父』はかなり好きです。途中の池谷さんの一言でぞくっとっしたんだけれどもなんて台詞だったんだか・・・。そして最後にこうだったのねーと驚かされる堪らなく好きなコント。
『暇つぶし』はベタ中のベタなコント。すぱんと終わるのもすがすがしいし、笑いの爆発力も大きかったなぁ。本当ベタからシュールまでなんて幅広い回路を持っているのだろうか。
今回の単独は今までなかったコント間のリンクがあって、犬の心もこんな素敵なコントするんだーって嬉しくなりました。個人的にコントがリンクしていくのが好きだし、単独ライブでしかできないことのひとつだと思っているので。『だるまさんが転んだ』が『一人遊び』に、『押見マン』が『ニート兄弟』と『銀行強盗』に続いて。特に『だるまさんが〜』のリンクが好きでした。もともと『一人遊び』自体がとても好きで。だって池谷さんの一人ドッジボールなんてシュール以外の何者でも無いでしょう。これ堪らなく好きだなぁなんて思っていたら、弁当持って脱兎の如く逃げる人ありですから。
『おしゃれ空手』もけっこう好きだったなぁ。押見さんのおしゃれ偏差値が見えてきますね。「ロングニットカーディガン!」とかチョイスが時々微妙なのがまた面白さを増長していくし。
ニート兄弟』って結構犬の心としは珍しいコントだったかなと思っているのですがどうでしょう。ト書きまで全部言っているって言うか。あ、でもこれって凄く親切に見えるけれども見ていると大して親切なコントじゃなかったからやっぱり犬の心らしいのかしら?アホ加減が突出している二人って言うのは見てて微笑んじゃうんですよねー。いなそうでいる感じの人物って感じで。
『鳩と犬』は犬の心といえば!ってくらいの完全不条理なコント。これを見るために単独に足を運ぶって行っても過言じゃないかも。「ドゥドゥーイッ」のリズムで撃沈です。ああ、やっぱりこういうところが好きだなぁ。
『あやす部下』は「お馬さんに乗るのが夢でした」このひと言で大満足です!!
最後の最後にちょっと長めのコント『高3の冬』。琴線に引っかかることは大量。かなりモテモテ設定なのになぜかしゃくれてて、どうみてもモテ女子には見えないサチ。絡みが多いであろうふた役をなぜか一人でこなす配役。そして池谷さんの4役は驚愕だけれども、そのうち2役がおかしすぎる。「西園寺」のキャラの強さ。もうどれもこれもがずるすぎた。ストーリーはベタなのになぁ。凄いなぁ。
ブリッジは『会議』が好きでした。どこからあの発想が出てくるんだか?あの草むらに飛び込んでみようと思いついたのが素晴らしい。そしてこちらはおなじみの『バルーン』。今回はBGMがリップスライムの「熱帯夜」でして、個人的にこの曲聴くとなんだかそわそわするのでいつも以上にシュールに見えましらた。そうそう今回はSEコントもありましたねぇ。『徳川15代』の「徳川クリステル」だけで十分です。


終わってみたらこんなに見たのに、この充実感なのに2時間の公演時間。なんて濃密な単独ライブだったんだと驚きました。そしていつもいいライブを見たあとに思う「この時代に生まれて、この人たちを面白いと思える感覚を持ってて良かったな」と。素晴らしい単独を見せていただいた犬の心に感謝です。


私的には来週のグランジの単独でこの夏の単独祭りは終了。犬の心のあとで否が応でも期待値が上がってしまっているのは申し訳ないですけれども、この期待に違わぬ単独をグランジに期待しましょう。