シュール5 Produced By 田所仁

こちらもさらっと。


待ちに待った田所プロデュース。レポを試みましたが、断念。
伏線、トリック、言葉遊びこれでもか!!って詰まった90分でした。
コンビごとのシチュエーションコントをつないでいく形。その中でやっぱり一番好きなのはカリカ2人のやりとりがたまらなく好きでしたよ。「『無味』ってもう一回言って。」「今日(無味)終わったんすよ。」とか。一日の無味許容量な表現とかたまりません。家城さんから発せられた「はにゃ」の威力とか凄まじい。林さんは林さんなりの「サラリーマンあるある」が、たまんなかった。手作り弁当のランチに、屋上でのバレーボール。カリカでこれまでのコントがぐぐっと動く感じとかたまんなかったですよ。
他は、ポイズンのやり取りもかなり好み。池谷さんからのむちゃぶりで、阿部さんが食べたきゅうりを吉田さんに食べさせようとしたのに、押見「たぶんだけど、飲み込んじゃったんじゃない?」ていうこの読めない感じ。お互いの靴のにおいを「緑」だとか「歌舞伎町」だとか、もうシュールにもほどがある。阿部さんの「素人もの」の描写が拙い(笑)


そんななかのピンクパンサーのテーマ曲が流れた際の、客席の盛り上がり様!かたつむり愛されてるなぁ。んでもって、いつも「あっち側」(笑)にされちゃう林さんの心の訴え。
エンディングは長め。まず「カリカを殺そう」って発想から膨らませたっていう今回。田所さんの発想の出発点がもうたまらないですね。その中に織り込まれる遊び。舞台はレストランだったんですが、各コンビが頼むメニュー名の頭文字をつなげると「かたつむり」ってなる予定。そう予定。でも、その旨を阿部さんには言わずかつ田所さんの「できるだけ遊んじゃってください」後押しで、コント中
阿倍「おすすめは?」
関町「フォカッチャ」
このくだりというか「フォカッチャ」の言い方が楽しかったので、それもまた楽しかったなと。見れば見るほど、頭の中身にわくわくさせてもらえる田所仁。期待以上のシュール5でした。