ライス単独ライブ『ビリンバウ』

今回はいわゆるイチゴですね。ネタバレしてますので、ご注意ください。

■朝礼
■隠語
■わー!
■転換
■怖くない話
■ショップ
■音速
■純
■イメージ
■嵐の夜、確かに君は そこにいた
■10だけコント
■マンションにて

オープニングVTRはせっかく可愛くかけたTシャツに載せたキャラクターを爆発させるなんて!ってオシャレVTR。幕間VTRはいろんなキャラクターを関町さんに見立てたもの。エンディングで田所さん直筆と言い、あまりの反応のなさにがっかりしてたが田所さんが書いたんだろうなとは思ったが、それで笑えは無理な話ですよ。
コントは全部で12本。関町さんのあれを除いても9本のがっつりしたものを見せてもらって満足。確かに昨秋の「鈴虫のお腹」のザクロ単独に比べたらイチゴなだけあってポップさが強かったけど、でもでも奥底に渦巻くどす黒いものが見え隠れしててたまらないものが。
「朝礼」は最初のほうは上手な物語の展開だなと思いきや、終盤それこそライスらしい展開が待っててワクワクしかしないコントに。こういうときにライス二人とも演技上手で見えないところまで見えてくる感じがして良いなと思う。
「隠語」は関町さんのキャラクターありきなのに、言葉を重ねるたびに面白いのがずるい。ゴキブリが出たときの、田所さんの怒る動きがまるでマンガのようで面白かった。こういうときにいつもはそんなに気にならないんだけれども、体型のコミカルさに気付かされるなー。
「転換」も本当ライスらしいコントで、今回の単独で一番好きでした。関町さんが喋ってる途中から次はこれかーって分かりながらも笑ってしまうし、しれっとすり替える田所さんの上手さも見逃せないし。これはもう一度見たい!
「怖くない話」は擬音のチョイスも、ところどころに見せる田所さんのマイムの上手さも、そして改めて感じる声の良さも全部がはまってて。田所さんがピンで、話して聞かせるだけのネタなんて無謀以外のなんでもないんだけど(笑)面白かったなー。
「ショップ」も「転換」の次に好きなコントでした。関町さんのザ・ソフトバンク的な接客がはまってて素晴らしい。あの「今日はどういうのにしようかなって言うのは決まってます?」の『す?』の発音が絶妙にイラってくる(笑)なんのショップなのかて言うのも一筋縄では行かず、かつライスらしいけれどもちゃんといろんなところで掛かってるみたいな。ぼやかせたらぜんぜん意味のわからない感想ですが、とにかく良かったです。ポンポン弾む会話のテンポと、話している内容のギャップもいいんだよなー。田所さんの「無差別なんで」の言い方がしれっと凄いこと言ってる!って感じで好きでした。
「純」はとにかくキャラがいい。二人とも正真正銘の東京生まれ東京育ちなのに、はまりすぎてる訛り。関町さんの「泣いたー」の言い方が個人的に絶妙すぎてツボにはまってしまって困るくらい。オチがしょうもないのも良かったです。
「イメージ」は、オセロなのと最後卵が連続して割られていく様を見せられてる状況は相当シュールでした。あ、ライスは本当にシュールだわって改めて感じたコント。
「10だけコント」途中までは良くできてるなくらいの感想だったけど、ラストの展開がらしかった。「上は10歳、下は10ヶ月」。
「マンションにて」は時間軸のずれたコントを同時ていう作りこんだ感じが好きでした。ちょいちょい変な間があいたりなのも、下ネタになってくのもライスらしい。最後は最初のコントに繋がって、綺麗にまとまって終わらせるところも好きでしたね。こういう遊びがあると、単独見たーって気がするので。
最後に「わー!」「音速」「嵐の夜〜」の3本。台車に乗せられた、ランニング*1に紫のスパッツな関町さんが無表情でパラパラを踊るだけのコント。「音速」は予想できたんですが、「嵐の夜〜」はタイトルが出たときにお、ちょっと素敵なロングコントが見れるのかしら?って思ってたら、ちょっと!!って(笑)思ってたのとのギャップが。勝手に思ってただけですけどね。


終わってみれば1時間半もやってなかったのかな?そんなの気にならないくらいの充実感。毎回ライスの単独を見に行くたびに思うんですが、本当ライスは裏切らないし、安心感が半端ないです。どうせ面白いもの見せてくれるんでしょう?見たいな(笑)そうは言ってもなんだかんだで若干捻くれている私は、ポップで可愛いイチゴコントよりもザクロのほうが好みかなと。というわけで、ザクロな単独も期待してます!!

*1:タンクトップだとは口が裂けても言いたくない